アイリスオーヤマは美容家電の新ブランド「MiCOLA(ミコラ)」を、2022年11月に立ち上げた。
イオンドライヤー、カールアイロン、ストレートアイロンの3商品をニュアンスカラーの6色で展開。デザイン性と基本性能にこだわりながら、美容家電初心者に優しいお手頃な価格帯で販売している。
新ブランドの特徴や開発の狙いを、アイリスオーヤマ広報室の松本昌也さんにうかがった。
目次
コンセプトは「わたしのカラーで生きていく。」
ブランド名の「ミコラ」は、my(わたしの)color(色)をかけ合わせた造語。「私のカラーで生きていく。」をコンセプトにしている。
「機能も大切ですが毎日使用するものだからこそ、使ったときのワクワク感など自然と気分が上がるように、デザイン性がありおしゃれなカラーリングと質感にこだりました」と松本さんは話す。
全6色のカラーはトレンドのニュアンスカラーを基調に、「モカ」「ブルー」「ラベンダー」「ピンク」「オフホワイト」「ダークグレー」のラインナップ。
初めて美容家電を持つ10代後半〜20代の人向けに、3商品とも通常版とより安価な普及版を用意している。通常版でも、価格はすべて1万円未満とお手頃だ。
10代後半~20代の若者がターゲット
アイリスオーヤマは、これまでにもヘアドライヤーを販売しているが、「美容家電はラインナップが少ない」というお客さまからの要望を受けて、新たにブランドを立ち上げたという。
「生活家電は20〜30代の単身者を中心に幅広く利用されています。10代前半〜20代の若い世代との接点を増やし、アイリスオーヤマを知ってほしいという思いから新ブランドを立ち上げました」(松本さん)
女性のみの新チームが消費者目線で開発
これまで、日々の生活がよりよくなる、思わず“なるほど”とうなってしまうようなアイデアをプラスした「なるほど家電」を開発してきたアイリスオーヤマ。
新ブランドの開発のために、開発部のメンバーだけではなく、マーケティングやデザイン、営業など他部署に在籍している女性社員を集めて、新しいチームを結成したという。
商品開発には、技術者の意見とは異なる、消費者に近い目線で取り組んだ。社内のリソースを結集した、待望のブランドである。
低価格ながら機能性にもこだわった3商品
「ミコラ」では、イオンドライヤー、カールアイロン、ストレートアイロンの3商品を展開している。いずれも安価ながら、機能性にこだわった。
大風量の「イオンドライヤー」
イオンドライヤーの通常版「HDR-M201」(税込6,578円)は従来品と比較してマイナスイオン量が約30倍。静電気を抑制しまとまりのある髪へ導いてくれる。
また、遠赤外線セラミックパーツの採用と2.0㎥/分の大風量により、乾燥のスピードが従来品と比べて30%アップした。
なお、普及版の「HDR-M101」(税込4,378円)には、遠赤外線機能はない。
両面プレートで使いやすい「ストレートアイロン」
ストレートアイロンの通常版「HIR-MS201」(税込8,778円)は、独自のスムースケアコーティングを採用。髪がすべりやすいのでひっかりにくく、摩擦によるキューティクルの損傷を防ぎながら、髪をストレートにできるのが特徴だ。
約370gと軽量で、旅行など持ち歩くのにも負担が少ない。両面プレートなのでストレートにするだけでなく、毛先を巻いたり、前髪を巻いたりできる。
普及版の「HIR-MS101」(税込4,378円)は、スムースケアコーティングではなくセラミックコーティングで、片面プレートとなっている。
4段階の温度調節が可能な「カールアイロン」
カールアイロンのカラーは、ダークグレーとオフホワイトの2色。
通常版の「HIR-MC201(28mm)」と「HIR-MC202(32mm)」(ともに税込8,778円)にもスムースケアコーティングを採用。温度はいずれも4段階で調整ができる。
普及版の「HIR-MC101(28mm)」「HIR-MC102(32mm)」(ともに税込4,378円)は、スムースケアコーティングではない。
豊富な販路で展開
家電はもちろん、家具や生活雑貨などさまざまな商品を販売し、販売経路も豊富に持つアイリスオーヤマ。
「ミコラ」は、家電量販店やホームセンター、自社のECサイト、Amazonや楽天、一部ドラッグストアでも販売している。
春の新生活を前に、注目のアイテムだ。
編集/杉野碧 文/大江きさき