多店舗展開のCIEL、特化型サロンのMONIQA

CIELは、証券会社出身の投資家である山下拓馬さんが代表を務めることでも知られるリーズナブルな価格帯の美容室。2015年6月の1号店オープンから急ピッチで出店を続け、全国に44店舗を展開している。

MONIQAは郭ケニーさんが代表を務め、ハイトーン特化型ブリーチ専門店とハイライト専門店の2店舗を名古屋市内に構える。

MONIQAスタイリストが技術指導

業務提携による新ブランド「MONIQA by CIEL」は、MONIQAのスタイリストがスタッフに技術指導を行う。

代表の郭ケニーさん、インスタグラムのフォロワー1万2000人を抱え、美容師や美容学生向けの技術セミナーも人気のRYUAさん（@ryua_masuda）らが先頭に立って教え、ハイクオリティなブリーチ技術を全国に広げる考えだ。

「MONIQA by CIEL」の展開に伴い、ハイトーンブリーチを学びたいスタイリストを多数雇用する予定。リクルートサイトでは、RYUAさんが「僕と一緒に全国47都道府県に、本物のハイトーンを広げませんか？」とメッセージを寄せている。

CIELでは、この取り組みにおいて、スタイリストの技術の向上やハイトーンブリーチができるという強みの形成を図り、一般顧客には、高い技術を必要とするハイトーンブリーチが手軽に受けられるというバリューを提供する。

Agu.の取り組みも。新たなカタチか

「リーズナブルな価格帯で多店舗展開している美容室チェーン」と「特化した強みをもつサロン」との提携は、Agu.も先行して取り組んでいる。

デザインカラーの第一人者みやちのりよしさん（SHACHU）と事業提携したヘアカラー専門店「CS made by SHACHU」を2021年5月に開店。中村トメ吉さんがプロデュースする人気メンズ美容室のGOALDとタッグを組んだ、メンズ特化型美容室「Men’s hair salon FIRST」を2022年11月にオープンしている。

多店舗を展開する力と“尖った”技術力。それぞれの強みを活かしたコラボは、サロンの新たなカタチとして注目を集めそうだ。

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文／大徳明子