アルテ サロン ホールディングスは2024年4月1日付で、親会社のジェネシスと合併し、株式会社アルテ ジェネシスとなった。

経営効率化のため合併と商号変更

親会社との合併と商号の変更は、経営効率化のためとしている。

アルテ サロン ホールディングスは創業者の吉原直樹氏が代表権のある会長を務め、親会社のジェネシスは吉原氏が代表をになっていた。

新会社のアルテ ジェネシスは、アルテ サロン ホールディングスから変わらず、吉原氏が代表取締役会長、吉村栄義氏が代表取締役社長を務める。

抜本的な経営改革へ

全国に約350店舗を展開する大手美容室チェーンである同社。2004年にジャスダック市場（現・東証スタンダード市場）に上場したが、「急速に変化する美容業界に対応するため抜本的な経営改革が必須であり、一時的に収益を圧迫しても成し遂げるべき」と判断し、2022年6月に上場を廃止した。

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現在は、機動性の高い組織づくりやDX推進、若手社員の育成のため、教育体制の見直しや新しいビジネスモデルの構築などの革新に取り組んでいる。スタッフ一人ひとりがチャレンジ精神を強く持ち、進んでいく意思を共有するため、今回の合併を機に社名を変更するという。

創業の理念に立ち返り、新しいカタチへ進化

イタリア語で「芸術・美」という意味を持つ、創業時の商号であるARTE（アルテ）と英語で「創世記・起源」を意味するGENESIS（ジェネシス）を融合させた新社名アルテ ジェネシス。

「美容室業界のリーディングカンパニーとして、これまでの蓄積を生かしつつ、ゼロから価値を生み出す『創再生』に取り組む」（吉原会長）という。

美しさを希求することの原点に立ち返り、美容室業界のリーディングカンパニーであり続けるため、更なる発展を目指す考えだ。

吉原会長メッセージ

幅広く高度な技術を提供するデザイン系サロン「Ash」「NYNY」と、身だしなみを整えるエコノミー価格のメンテナンスサロン「Choki Peta」といった二極分化する美容室を包括するグループとして、それぞれのフィールドでお客さまへ高い付加価値をお届けできるようサービスを向上させていきます。

吉村社長メッセージ

オンライン会議の導入などにより、以前よりも、東の「Ash」、西の「NYNY」のエリア別事業やメンテナンスサロン事業などの垣根がなくなり、全社を通じて統一感と風通しの良さが生まれました。また、営業部門と管理部門の統括を担う部署を一気通貫させたグループマネジメント事業部を創設し、グループ内の各ブランドや事業を傘下に、よりダイナミックで有機的な動きを生み出していきます。

文／大徳明子