技術革新を起こした「サスーンカット」
教育機関、サスーンアカデミーが主催のサスーン・スクールシップ教育プログラム。「継続的な研鑽(トレーニング)による高い技術力の習得と人間性の向上」をビジョンに掲げ、日本全国のメンバー校がカット技術の教育を行っている。そのプログラムの一環である「サスーンスクールシップスタイリストヘアカットコンテスト&ヘアセミナー2024」が、2024年9月3日に立川ステージガーデンで開催した。
スタイリスト部門・スチューデント部門に分かれ、技術を競った。
審査員は、英国サスーンクリエイテイブチーム4名。審査委員長はマーク・ヘイズ氏(インターナショナルクリエイティブディレクター)、副委員長は石井曜子氏(スクールシップグローバルコーディネーター)、美容教育コンサルタント他2名。
上位1~3位に選出された人には、ロンドンサスーンアカデミーでの受講料無料招待1週間美容研修招待と、Tiffany社クリスタルトロフィーが授与された。
スチューデント部門は、6位が13名選出された。
世界中の美容師に影響を与えた、故ヴィダル・サスーン氏。美容業界の枠を超えて60年代のスウィンギング・ロンドンといったファッションやカルチャーに変化をもたらした。
1963年に発表した「サスーンカット」は、技術革新を起こした。
古典的なボブカットにおいて、髪の毛を切る際にブロッキングをし、それぞれのブロックの髪の毛を人差し指と中指の間に1cm程の厚みで引き出してから切るという技法は、世界の美容技術の基礎となった。
また洗ったまま何もしなくても出かけられる様は「Wash&Go(ウォッシュ・アンド・ゴー)」と言われる。
サスーンの組織は、1954年にロンドンで創立。2024年、サスーンサロン70周年、サスーンアカデミー50周年を迎えた。
撮影/岡田真麻