
理美容業界以外にもカスハラ問題があるのではないかと各方面に声をかけところ、講演の機会ができたと紹介する船津会長
全国理容生活衛生同業組合連合会(全理連)の中央講師会は2025年5月27日、東京・代々木の全理連ビルで令和7年度定期総会を開催した。
総会ではカスタマーハラスメント(カスハラ)への対応をテーマとして、参加者による必要性の共有と専門家による講演を通じて理解を深めた。
「我々の死活問題に関わる」(船津会長)

あいさつに立った船津博司会長(全理連教育委員長、神奈川組合理事長)は「県の組合で何とかしてくれないか」と、一組合員からカスハラ対応に関して意見があったことを紹介。
「ノイローゼになって、このお店もやっていけない状況になっていた」と述べ、早急な対応の必要性を強調した。
カスハラの対応が「非常に大切な時期」(木下幹事長)

中央講師会が「来年で50周年を迎える」とあいさつしたのは、木下裕章幹事長。
「全国に波及するんじゃないかということで対抗したい」「もしかしたら私達のやってる仕事の中でクレームに繋がってくることでもある」と、カスハラへの備えを呼びかけた。
「会社や従業員の方をしっかり守るのが一番大事」

「理容業のカスタマーハラスメント対応」 と題して、MS&AD経営サポートセンターで経営リスクアドバイザーを務める松本徹也氏による講演も行われた。
松本氏は運送業や商工団体において人事労務や働き方改革のセミナー講師としても活動しており、実例を交えて理美容業における具体的な対応策を提示した。
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