
タフデザインプロダクトが店舗デザインした「LUSTRE町田店」のエントランス
美容室の店舗デザインを手がけるタフデザインプロダクト。サロンのコンセプトやこだわりに経営者と同じ目線で向き合い、美容師と顧客の動線や居心地を考え抜いた設計で全国のサロン経営者から支持を集めている。
その施工事例を通じて、タフデザインプロダクトの店舗設計のこだわりと魅力を紐解いていく。
2025.09.11更新(2025.09.11公開)
“違い”を求める大人女性向けケンジグループの新店舗
2025年3月に町田駅から徒歩2分の好立地にオープンした「LUSTRE(リュストル)」。
神奈川を中心に店舗を展開するKENJÉ(ケンジ)グループの新店舗で、ハイライトやバレイヤージュなどのデザインカラーを得意とし、トレンドをおさえながら上質な品格を求める大人女性を主要ターゲットとしている。

ターミナル駅のにぎやかな喧騒を抜けて一歩サロンに入れば、洗練された贅沢な空間が広がる。
丸い鏡が目を引くモダンなセット面が8面ゆったりと配置され、シャンプー台は4台。寝心地の快適さと空間効率を両立するリラクゼーションシャンプーユニット「RUBINO Ⅱ【BASIC-R】」を採用し、ラグジュアリーでありながら空間効率のよい設備配置となっている。

素材と光でブランド価値を高める空間演出
デザインを担当したのは栃折美里(とちおり・みさと)さんと石田風満(いしだ・ふうま)さん。
「モダンでありながら温かみのある空間を意識して、擬石壁や樺の銘木板(めいぼくぼん)など存在感のある素材に金属のアクセントを加えました。鏡の裏の間接照明や曲線的な意匠で無骨さを和らげ、上質さとバランスを取っています」と話す。


リュストルの主要客層である大人女性のニーズを細やかに理解し、洗練された品格と癒しのバランスを絶妙に実現した今回の店舗デザイン。素材選びや照明演出を含めて「サロンブランドをどう体現するか」に落とし込む設計力が光る。

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