カテゴリー: 特集・インタビュー

IJK芝原俊輔さんと考える「これからの美容師のハンドケア」 / オリリー サロンプロフェッショナル ハンドケア特別企画

「手荒れしていない美容師」を新しいスタンダードに

芝原 俊輔
しばはら・しゅんすけ/IJK OMOTESANDO代表

1990年、大阪府生まれ。2016年に25歳で独立して「IJK OMOTESANDO」を表参道にオープン、2019年に拡張移転。2019年に深夜食堂「BAR Lm.」、2020年にパーソナルトレーニングジム「IJK GYM」をオープン。

スタッフファーストで健康に長く働ける環境をつくる

有名サロンがひしめく表参道に、25歳で自身のサロンをオープンした芝原さん。

月火2日連続の定休、正月休み7日、お盆休み4日と美容業界ではめずらしく休暇がしっかり取れる上、バックルームでのご飯・味噌汁食べ放題、自社で運営する飲食店を半額で利用できたり、ジムに無料で通えたりなどユニークな福利厚生も充実。IJK OMOTESANDOは、スタッフを大切にした働きやすい環境で知られています。

こうした“業界の当たり前”にとらわれず「健康的に長く美容師でいられるように」というスタッフファーストの姿勢は、手荒れ問題においても同じです。

手荒れが正義・・・? 業界にはびこる謎の風習

「寿司職人の爪が汚かったらお客さんは嫌でしょう? なのに美容師は、ヘアカラー剤で染まった黒い爪や指先を見せて『どや!』ってなってしまっている」

と、芝原さんは指摘します。

この業界には、苦労するのが正義みたいなところがあって、それが謎の風習を生んでいる。仕事中にハンドクリームを塗るのを女々しいと思うのもそう。汚れた爪が正義とか、手荒れが正義とかダサいじゃないですか。僕らは接客業、おもてなしをする側なのだから、手荒れしていない美容師という新しいスタンダードをつくっていくべきだと思う

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