田谷決算は2割の減収、営業損益12億6400万円の赤字決算

経営・業界動向
田谷決算は2割の減収、営業損益12億6400万円の赤字決算

田谷の2021年3月期(2020年4月1日~2021年3月31日)通期決算は前年比2割の減収、営業損益12億6400万円の赤字決算だった。

田谷の2021年3月期決算

前期の87億4600万円から67億8500万円へと20億円ちかく減収。営業利益、経常利益、純利益いずれも10億円を超える赤字となった。

2021年3月期通期(2020年4月1日~2021年3月31日)

▽売上高=67億8500万円(前年同期比△22.4%)

▽営業利益=△12億6400万円(―)
※前期は△3億8400万円

▽経常利益=△12億8200万円(―)
※前期は△4億100万円

▽当期純利益=△10億1300万円(―)
※前期は△3億8400万円

デザイナーズサロン、Shampooとも2割減収

田谷は、デザイナーズサロン「TAYA」「TAYA&CO.GINZA」「Capelli Punto N.Y.」「MICHEL DERVYN」と、“毎日がキャンペーン価格”のファミリーサロン「Shampoo」の計5ブランドを展開している。

 

ブランド店舗数
デザイナーズサロン
TAYA90
TAYA&CO. GINZA3
Capelli Punto N.Y.2
MICHEL DERVYN2
ファミリーサロン
Shampoo20
合計
 117

2020年度(2020年4月~2021年3月)は、TAYAを1店舗改装、TAYAとShampooそれぞれ1店舗を閉店。年度末の店舗数は117店舗で、前年度より2店舗減となった。

 

 既存店
全店
売上高
(%)
入客数
(%)
売上高
(%)
入客数
(%)
デザイナーズ△21.2△22.4△22.7△23.9
Shampoo△25.0△24.2△26.9△26.2

デザイナーズブランド、Shampooとも、既存店(オープンから13カ月経過した店舗)、全店の売上高・入客人数のすべてにおいて前年実績を大きく割り込んだ。

いずれも前年比で2割以上減少しているが、Shampooの方がより苦戦している。

3割弱の店舗を閉店、本社ビルを売却

厳しい決算となった田谷だが、再成長へ向けた基盤づくりとして事業構造改革プラン「T9」を策定した。

全店舗の3割弱にあたる33店舗を、1年以内に閉店するなど、収益強化に向けて大胆な施策をとる。

また、1998年オープンのShampooは、予約不要の「ノーアポイントメントシステム」、いつでも同じ価格の「オンリーワンプライス」を採用した早い・安い・安心のファミリーサロンとして展開してきたが、「T9」ではShampooブランドの再構築を図る

さらに、東京・原宿の本社ビルを売却する。

約100坪の大ホールを備える本社ビルを手放すことで、約23億円の譲渡益を見込んでおり、当面の手元資金を確保できる見通し。

田谷の2022年3月期業績予想

なお、「適正かつ合理的な算定ができない」ことを理由に通期予想を未定とした。第1四半期決算を公表する際に、改めて開示する予定。

2022年3月期通期(2021年4月1日~2022年3月31日)

▽売上高=未定

▽営業利益=未定

▽経常利益=未定

▽当期純利益=未定

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