air髙田幸二副社長インタビュー② 創業からの時をともに歩んだ“空気”のような時計

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air髙田幸二副社長インタビュー② 創業からの時をともに歩んだ“空気”のような時計

有名美容師や異業種のプロフェッショナルが、愛用品とその思い出について語る「千一夜モノ語り」。第3夜は、今年6月に創業20周年を迎えるエアーエンターテイメントの副社長、髙田幸二さんの登場です。
有名タレントやモデルが通うことでも知られるトップサロンのairを始めとする多角展開でトータルビューティの提案に取り組んでいるエアーエンターテイメント。その創業当初から、経営戦略は岩田卓郎社長、技術統括は髙田幸二副社長の二人三脚で歩んできたといいます。
愛用品には、人柄や生き様が表れるもの。これまでの道のりと共にあった愛用品、今後の展望を聞きました。
⇒千一夜モノ語り 髙田幸二さんの愛用品 ①前編 ②中編 ③後編

千一夜モノ語り 第3夜 (中編)

毎日繰り返される大切なこと

── 1999年に1号店をオープンし、今年6月には20周年を迎えます。いい時、悪い時があったのではないでしょうか。

悪い時はスタートですね。お互いのことをちょっとしか知らないやつら8人。ここから歴史をつくっていくしかなかった。分かり合っていくには時間もかかったし、ぶつかることもありました。

いい時は、ほぼほぼ毎日です。今日もお客さまは来てくれる。今日も仲間たちはいてくれる。

当たり前のことに思われるかもしれませんが、このことに感謝しています。このいい時が毎日繰り返されています。

── いい時が毎日繰り返されている、素敵な考え方ですね。二つ目の愛用品は、今つけている腕時計とのことですが。

エアーを立ち上げる時、ここからの時間、時を刻むために時計を買いたいと思ったんです。

ロレックスのエクスプローラーI。当時、岩田がしていた時計なんですよ。かっこいいなあ、俺も欲しいなあと思って。

28歳で若かったし、そんなに稼いでもいませんでした。でもairを始める。これから人生を変える。そういう時なので思い切りました。オープンの少し前、岩田と一緒に買いに行ったんですよ。

20年間をほぼほぼ一緒に過ごした時計ですね。今は何本も時計を持っていますが、勝負時、大切な時、区切りの時は、この腕時計をつけます。

── 20年の時をともに刻んだ時計、髙田さんの腕になじんでいますね。

スポーティーでもフォーマルでも合うデザインなのが気に入っています。

エアーという名前は「空気」からつけました。どんな色にも染まる。そんなに存在感はないけれど、人にとって絶対必要なもの。それが空気です。

どんなスタイルにも合う、この時計は、まさにエアーを表しているように思います。

一人ひとりと向き合い、人間力を育てる

── エアーエンターテイメントの原点ですね。10月31日の「天才の日」を記念したアンケートで天才美容師の1位となった髙田さんですが、その理由として、人柄、後進の育成、人間力を上げる人が多かったのが印象的でした。

美容室は、人材教育が一番だと思っています。

ひとつのやり方で全員を教育するのは無理です。一人ひとりと向き合い、様子を見ながら、人間力を育てていきます。

叱らずに甘くしたり、妥協しているのが伝わるとダメですね。大変ですが、やりがいがあります。

── 技術売上首位の座を何年も維持している金丸佳右氏やインフルエンサーとして知られる木村直人氏といった有名美容師が独立しないで長年在籍していることも、たびたび業界で話題になります。

エアーは、サロンというひとつのかたまりではなく、会社、組織になっているので、自分の判断やパフォーマンスを発揮できる場がたくさんあります。

部署にしても、商品開発部、教育部、イベント部、IT部など様々です。

サロン全店で行っている月に1回のファッションデーでは、その都度のテーマに合わせてイメージをふくらませた服装やヘアメイクでお客さまを迎えますが、こうした取り組みもスタッフからのアイデアです。エアーには、ほぼほぼ自由にできる風土があり、独立しなくても、今いるここの場所で新しいことに取り組んだり、発信したりできます。

むしろ、独立するよりもエアーにいる方が可能性が広がる。彼らがエアーに居続ける理由でもありますね。

「集団なら最強」「みんなを幸せにできる」と僕は思っています。

千一夜モノ語り 第3夜 髙田幸二さんの愛用品
エアーエンターテイメント・airの副社長、髙田幸二さんインタビューSNS画像
①前編/憧れのパリコレで出会った宝物、メイソンピアソン
⇒②中編/創業からの時をともに歩んだ“空気”のような時計
③後編/オリジナルヘアケア「プラチナ ドロップ」

■髙田幸二(たかだ・こうじ)
エアーエンターテイメント副社長。福岡生まれ。美容師5年目でパリコレクションのバックステージを経験。日本とパリを行き来する生活を2年ほど送り、アシスタントとして入ったパリコレのステージは30以上に上る。原宿の美容室で活躍した後、カリスマ美容師ブームの最中である1999年、現社長である岩田卓郎氏とともにエアーエンターテイメントを設立し、副社長に就任。創業時から今日まで、グループの技術統括を担う。

■air-GINZA central
http://www.air.st/
住所:東京都中央区銀座6-9-3 銀座AKビル5階
TEL:03-3573-6565

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