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「婚礼におけるかつらの扱い方」 全婚協・荘司礼子師範が伝授

伝統的な民族文化の継承担う

全日本婚礼美容家協会(全婚協)は、1975年の創立以来、伝統的な民族文化の継承や普及、才能ある美容家の発掘や育成を担ってきた。 また、着物や和洋の婚礼着付、四季の行事にかかわる美容技術の探究でも業界をけん引している。

勉強会の講師を務めたのは、同会副理事長で師範講師の荘司礼子氏。婚礼におけるかつらの扱い方を伝授した。

講師の荘司礼子氏。国際文化理容美容専門学校渋谷校・国分寺校の校長も務める

日本髪の変遷から着付けの実演まで

まずは、平安時代の「大垂髪(おすべからし)」から「高島田」まで、日本髪の変遷を実際のかつらを見せながら解説した。

日本髪の特徴を解説する荘司礼子氏㊧
会場にはさまざまなかつらが飾られた。(左から)つぶし島田、吹輪、先笄(さっこ)、大垂髪(おすべからし)

また、結わいた状態のかつらを解体して、かつらの構造を説明。

その後、かつらの合わせ方を解説。「頭を触りながらいろんな話をして打ち解けて、かつらを合わせていく」などコツを伝授した。

かつらを解体しながら構造や扱い方を説明した

また最後は、花嫁役のモデルにかつらを被せ、着付けまで行った。

梅のもようの色打掛、その上に竹の色打掛、さらに松のものと、松竹梅を重ねたあでやかな花嫁姿に、会場からは拍手が巻き起こった。

「かつらでもなんでも、強く握っちゃだめ」とアドバイス
かんざしを挿し、髪型が完成
あでやかな花嫁姿に会場からは拍手が巻き起こった

文/杉野碧

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