全理連、2023年ヘアトレンドは「Square」 サブカルとファストファッション意識

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全理連、2023年ヘアトレンドは「Square」 サブカルとファストファッション意識

全国理容生活衛生同業組合連合会(全理連)は2022年7月5日、2023年のトレンドヘア「Hair Creation ラ・セゾン2023」を発表した。

ヘアスタイルの名称は、「Square(スクエア)」。東京・渋谷原宿の「サブカルチャー」と「ファストファッション」を意識した、若年層に好まれるヘアスタイルを提案した。

今年から「Hair Creation ラ・セゾン」に

全理連は1974年から、その時代の傾向や流行を踏まえたヘアスタイルを「全理連ニューヘア」として創作し、発表してきた。2021年には「ワールドへア in Japan」と名称を変更。今年はさらに、「Hair Creation ラ・セゾン」へと名前を変え、トレンドヘアを発表した。

発表会は、東京・高田馬場の中央理美容専門学校で開かれた。リアルでの発表会開催は、2019年以来、3年ぶり。なお、感染症拡大防止のため、オンラインでの生配信も実施された。

全国理容生活衛生同業組合連合会のHair Creationラ・セゾン2023発表会
全理連中央講師会の山本賢司会長(前列中央右)ら中央講師のメンバーがリアルに集った

若年層ターゲットに「TOKYO渋谷原宿」特化

2023年のネーミング(名称)は、「Square(スクエア)」。秋冬と春夏のスタイルが、それぞれ発表された。

スクエアとは、英語で「四角」「正方形」「広場」などの意味。ネーミングには、「人と人が交わるたまり場」と、カットプロセスで意識される「面」という、2つの意味が込められた。

ターゲットは高校生から大学生。カルチャーを生み出す街「TOKYO渋谷原宿」のように、「文化と創造力を世界に発信する新たなるステージ」として、理容店が若者の集まる場とすることを目指す。若年層の理容のイメージアップと、理容師後継者を増やすことも狙いの一つだ。

完成したのは、若年層に好まれる「サブカルチャー」と「ファストファッション」に似合うヘアスタイル。全理連中央講師会幹事長の木下裕章氏は、「実際に街を歩き、消費者の皆さん、特に若年層がやってみたいなと思うスタイルをつくった」と話した。

全理連「Hair Creation ラ・セゾン2023」中央講師会幹事長の木下裕章氏
コンセプトを説明した全理連中央講師会幹事長の木下裕章氏

秋冬は波ウェーブパーマと外ハネスタイル

全国理容生活衛生同業組合連合会のHair Creationラ・セゾン2023秋冬AW
秋冬は若者に人気の重めのグラデーションが特徴

秋冬のスタイルは、メンズ、レディースともにスクエアシェープしたセンターパートグラデーションが基本。全体的に重めの仕上がりとなっている。

メンズは波ウェーブパーマを使用して、今っぽさを演出。レディースは、ワンレングスをベースに、ヘアアイロンを使って外ハネスタイルに仕上げた。

春夏はストレートスタイルと動きのあるアレンジ

全国理容生活衛生同業組合連合会のHair Creationラ・セゾン2023春夏SS
春夏は重さを残しつつ、軽さと動きを出した

春夏のスタイルも、メンズ、レディースともにスクエアシェープしたセンターパートグラデーションが基本なのは同様。重さを残しつつも、秋冬より軽く、涼しげな仕上がりとなった。

メンズは、ストレートヘア。明るいカラーリングで質感を表現した。レディースは、ストレートラインとグラデーションで軽さと動きを出した。

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取材・文/大徳明子、杉野碧

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