NHDKフォトコンテスト2022のテーマは「エモい（emotional）」。NHDKでは、エモいを「感情が高ぶる」「情緒的な」「心にしみる」などの意味と定義。“自由な発想と様々なテクニックを駆使した、自分が表現したい「エモい」女性の創作”を募った。
審査員は、NHDKの創作設定プロジェクト委員長である計良宏文氏、副委員長の石渡智花、桜井靖浩、松木宏紀の各氏らが務めた。
モデル部門がクリエイティブスタイルとサロンスタイル、モデルウィッグ部門がクリエイティブスタイルの計3部門で、優勝作品と準優勝作品を選出。Instagramの「いいね！」の数で競う「いいね賞」も、全部門の中から1点選出された。
また今回、良作が多かったとして、審査員による特別賞が追加発表された。（2022.07.13追記）
特別賞には、モデル部門クリエイティブスタイルのヨネダジュンイチ氏（Gift hair design）の作品が選出された。
コンセプトは、「被災-no war-」。
モデル部門のクリエイティブスタイルも、ヨネダジュンイチ氏（Gift hair design）が栄冠に輝いた。
「ほつれる」をコンセプトに、ランダムなヘアスタイルが印象的な作品となっている。
準優勝は、パディリア クリス氏（D.C.T.）。
英語で爬虫類の意味を持つ「reptiles」をコンセプトに、印象的な作品をつくりあげた。
モデル部門のサロンスタイルは、「emotional.」をコンセプトとした、OJ氏（D.C.T.）の作品が頂点に立った。
準優勝には、新里宏宣氏（hair salon a-to）が選ばれた。作品のコンセプトは「neutral」。
ウィッグ部門のクリエイティブスタイルは、𠮷野妃香氏（京都理容美容専修学校）が優勝した。
「中世のラブリーアントワネット」をコンセプトに、フランス王妃マリーアントワネットをラブリーに仕上げた。
準優勝には、「YUME kawaii」をコンセプトとした、中瀬愛梨氏（京都理容美容専修学校）の作品が選ばれた。
「いいね賞」は、モデル部門サロンスタイルにエントリーしたQUIDES RIZA氏（日本美容専門学校）が受賞した。
コンセプトは「夕暮れに黄昏ている少女」。QUIDES RIZA氏によると「目尻にあるラインストーンは涙黒子（なみだぼくろ）を、鼻先と目元はオレンジ色のアイシャドウを入れることによって夕日に顔が照らされているイメージ」。
「唇をヌーディにして、衣装はあえて着てもらわないことによって、少女の素直な感情が伝わるようにした。表情は少女のどこか寂しそうな中に強さを感じられるようにしていただいた」という。
文／杉野碧