
260gのコンパクトなデバイスに61個の超音波スピーカーが搭載されている
落合陽一氏が代表取締役を務める、筑波大学発のスタートアップ・ピクシーダストテクノロジーズ。音や光などを自在に操る独自の波動制御技術を生かした研究開発や事業を行っている。
中でも話題を集めているのが、家庭用ヘアケア・スカルプケアデバイスの「SonoRepro(ソノリプロ)」だ。
1秒間に4万回振動する超音波
ソノリプロはピクシーダストテクノロジーズと予防医学のアンファーが共同開発したスカルプケアデバイス。1日1分、生え際やつむじなど頭皮の気になる部分にデバイスを当てるだけ。男女問わず、自宅で簡単に本格的なヘアケアができる。

カギとなるのは、独自開発の非接触振動圧刺激。空中を伝わる超音波を利用して非接触で皮膚を刺激する技術だという。
デバイスには独自のヘキサゴン構造で61個の超音波スピーカーが搭載。スピーカーからは1秒間に4万回振動する超音波が発せられている。その超音波を集束させることで、効率的に頭皮を刺激する仕組みだ。
世界毛髪研究会議で最高賞受賞のテクノロジー
ピクシーダストテクノロジーズは、超音波が生じる非接触の力を用いた応用研究に取り組んできた。その試みの中で、アンファー、日本医科大学形成外科学教室と3者の共同研究で、臨床用の非接触集束超音波装置を開発。2019年にバルセロナで行われた世界毛髪研究会議で研究成果が最高賞を受賞した。

2021年には非接触振動圧刺激を用いたヘアケアデバイスが薄毛治療を行うDクリニックに導入された。これを家庭向けに小型化したのがソノリプロ。2022年11月から一般発売されている。
スカルプ美容液「Sono Repro Exosome(ソノリプロ エクソソーム)」も販売し、ソノリプロと併用で使うことができる。
先進テクノロジーによって、現代人の頭皮の悩みは解決されるかもしれない。
※写真は2024年5月のBWJで撮影

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