コーセー1Qの利益は大幅減 売上は微増も原価率上昇と為替差損で苦戦

経営・業界動向
コーセー1Qの利益は大幅減 売上は微増も原価率上昇と為替差損で苦戦

コーセーの2025年12月期第1四半期(2025年1月1日~3月31日)の売上高は、前年同期比1.8%増の789億9800万円だった。

売上は微増であったものの、廃棄の増加や資産の価値が下がったことによる原価率の上昇や、円高の影響による為替差損により、営業利益、経常利益ともに前年同期比で二桁減となった。

売上高、営業利益、経常利益、純利益

2025年12月期第1四半期(2025年1月1日~3月31日)※連結

売上高

789億9800万円(前年同期比1.8%増)

営業利益

66億5900万円(同15.7%減)

経常利益

51億5700万円(同49.8%減)

親会社株主に帰属する四半期純利益

52億9200万円(同23.8%減)

セグメント別売上高の概要

セグメント売上高
(百万円)
セグメント利益
(百万円)
化粧品63,510
(2.2%増)
5,995
(12.0%減)
コスメタリー14,808
(0.0%増)
1,851
(19.8%減)
その他679
(11.3%増)
360
(148.6%増)
※()内は前年同期比

主な取り組み

2025年12月期は、2024年11月に発表した中長期ビジョンの第一段階にあたる。2030年を目標地点として、構造改革と基盤再構築に取り組む時期と位置付けている。

〇 純粋持株会社体制へ移行するための準備会社を設立。2026年1月を目処に体制を移行して、グローバル市場での競争力強化を目指す(1月)

〇 スキンケアブランドを展開しているフォックステイル社への出資と戦略的提携契約を締結した。重点領域と位置付けているインド市場での事業強化を図る(1月)

〇 「MAKE KEEP(メイクキープ)」シリーズから日焼け止めミルク「衝撃の紫外線ブロック」を発売した。蒸し暑い環境でも化粧崩れを防ぐ「MAKE KEEP MIST EX+(メイクキープミストEX+)」の技術を採用している(2月)

今後の予定

なお、2025年12月期第2四半期(2025年4月1日~6月30日)は、以下の取り組みを進める。

コーセー ミルボン コスメティクスが展開する美容室専売化粧品ブランド「im(アイエム)」から「フェイス&バング リセットパウダー」を発売した(5月)

〇 新シリーズ「雪肌精 BLUE」と「Prédia BLUE(プレディアブルー)」を発売。同シリーズでは持続可能な地球環境を意識して、アップサイクル素材や環境負荷の低い容器などを採用する(5月)

〇 量子コンピュータで計算した化粧品処方による毛穴美容液オイルを「DECORTÉ AQ(コスメデコルテAQ)」から発売する(5月)

通期の業績予想

2025年12月期(2025年1月1日~12月31日)※連結

売上高

3360億円(前年同期比4.1%増)

営業利益

200億円(同15.2%増)

経常利益

207億円(同4.4%減)

親会社株主に帰属する当期純利益

138億円(同83.7%増)

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