
実家が美容室だったが美容学校には進まずに楽天、ユニクロを経て、フィリピンに移住。現地で起業したビジネスを上場企業に売却したという異色の経歴で知られるMonopoly(モノポリー)代表取締役の森井健太氏。
2019年に奈良で1号店をオープンし、現在は27店舗を展開する。スタッフのモチベーションを高めることで、採用難の時代にもかかわらず、スタッフ数も店舗数も増えているという。
2026.02.03更新(2026.02.03公開)
自発的に動くのがモチベーション3.0
2026年2月3日、東京・代々木の美容会館でタカラベルモントの2026年度方針発表会が開催された。会のプログラムのひとつがサロンの経営事例の紹介で、森井氏はこの席上、モチベーションについて話した。

まず最初に、アメリカの作家であるダニエル・ピンクが提唱するモチベーションの概念を紹介。
モチベーション1.0が生きるためにがんばる「生理的動機づけ」、2.0がインセンティブ(賞与)による「外発的動機づけ」、3.0が学びたい、創造したい、世界を良くしたいという自発的な意思による「内発的動機づけ」と説明。
「楽天やユニクロで働いていた時は2.0の世界にいてひたすら働いた。そこからフィリピンに逃げて起業した」と振り返り、モノポリーのスタッフには3.0の世界を提供したいという想いを語った。
スタッフの意思尊重で12拠点27店舗
このためモノポリーでは、スタッフが望む場所に美容室を出店しているという。一般的には、地域を定めてドミナント戦略をとる方が効率がいいはず。しかし、モノポリーは12都道府県に直営店を27店舗展開している。「フランチャイズをより大きく展開することを視野に入れている」という。

また、「従業員の満足度調査で、お金への不満はほとんどない。自己実現を会社を通してやっていくという形になっている」といい、美容室を“熱にかける投資銀行”と捉えている。
森井氏は「変化の激しい時代を生き抜くために、従業員の主体性を高め、組織の柔軟性を高めることが重要になってきている」と結んだ。
取材・撮影・文/大徳明子

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