CS-C椙原健社長に聞く、美容業界のデジタルマーケティング課題

特集・インタビュー
CS-C椙原健社長に聞く、美容業界のデジタルマーケティング課題

ローカルビジネスのデジタルマーケティングを支援するCS-Cの椙原健社長

美容室や飲食店など、地域に根づいたお店のデジタルマーケティングを支援するCS-C。2021年12月24日に東証マザーズ(現・東証グロース)への上場を果たし、美容業界でも取引店舗数を伸ばしている。

デジタルマーケティングの必要性を感じているが、どう取り組んだらいいか悩むサロン経営者も多いのでは? 椙原健社長にCS-Cの事業概要や美容業界が抱える課題、今後の展望などを聞いた。

①データベースと分析力を生かし、マーケティング支援

CS-Cの事業は「ローカルビジネス」を対象としている。ローカルビジネスとは、ビューティー、グルメ、トラベルなど地域に根づいた店舗ビジネスのこと。膨大なデータベースと分析力を生かし、お店のデジタルマーケティングをサポートしている。

提供するサービスは大きく分けて2つある。顧客管理から広告配信、サイト制作などができるSaaS(サース)型サービス「C-mo(シーモ)」。そして、担当コンサルタントがお店のマーケティングを代行してくれる「C+(シープラス)」シリーズだ。

C-mo(シーモ)とCS-Cのシールが貼られた椙原社長のノートパソコン

②コンサルタントがマーケティング代行してくれる「C+」

先に始まった「C+」は、担当コンサルタントがつき、店舗情報を掲載するメディアの選定、効果測定、サイト制作、SNS運用、検索エンジン対策、インバウンド対策などを代行してくれる。

お店の社外CMO(Chief Marketing Officer=最高マーケティング責任者)として、Webに関わる業務をまるっと代わりに行ってくれるサービスだ。グルメ版を2014年にリリースし、その後ビューティー版を2018年にスタートした。

③デジタルマーケティング課題をワンストップで解決する「C-mo」

「C-mo」は「C+」で培ったコンサルティング実績から得られたデータやノウハウをもとに独自開発したサービスだ。自社サイトやSNSの運用、広告配信、顧客管理などのマーケティング対策をオンライン上でワンストップで出来る仕組みとなっている。

グルメ版を2018年に。ビューティー版はβ版を経て、2021年2月に本格的にリリースした。2023年6月末時点の導入店舗数は全体で4,302店舗にも上り、増加の一途をたどっている。

④手間をかけず自動で出来る「C-mo」の様々な機能

C-moには様々な機能がある。たとえば、「C#(シータグ)」という機能では、お店のインスタグラムに投稿すると、ホームページやGoogleの情報も自動更新してくれる。普段通り、インスタグラムを使うだけで、SEO・MEO対策が可能になる。

また、お店は初期設定をするだけで、あとはGoogleやYahoo!、各SNSといった広告運用を自動で行ってくれる「C-mo Ad(シーモ アド)」という機能もある。

リピーター対策としては、「C-mo Connect(シーモ コネクト)」という顧客管理機能を搭載。施術内容(電子カルテ)を美容師だけではなく、顧客自身にも共有し、LINEでメッセージを送ることも可能だ。

サロンビジネスでは、本業が忙しくてデジタルマーケティングまで手が回らない、またITリテラシーの高いスタッフがいないということは多々ある。そうした状況を踏まえ、椙原社長は「なるべく店舗さんの手間をかけずに自動的にマーケティングが回るという考えをコンセプトに開発しています」と話す。

「なるべく店舗さんの手間をかけずに自動的にマーケティングが回ることが大事」

>> 次のページ/⑤紹介を促進する「C-mo Friends」

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