2023年4月1日付で、日本化粧品工業会が発足した。エリアでわかれていた工業会を統合し、オールジャパン体制に再編強化する。
工業会組織をオールジャパン体制に
新たに発足した「日本化粧品工業会」は、日本化粧品工業連合会、東京化粧品工業会、中部化粧品工業会、西日本化粧品工業会の統合により設立された。
正会員1273社、原料部会員32社、賛助会員256社(2023年3月28日現在)の日本最大規模の化粧品に関する工業会。オールジャパン体制に再編強化し、化粧品産業の健全な発展を目
指して活動していく。
略称は「粧工会」。英字表記は「Japan Cosmetic Industry Association (JCIA)」。
会長は資生堂・魚谷社長、副会長は18社の代表
会長は、魚谷雅彦氏(資生堂・代表取締役会長CEO)が務める。副会長には、有力化粧品メーカーの会長や社長が顔をそろえる。
粧工会の副会長 =敬称略=
鈴木郷史 ㈱ポーラ 会長
ヴィリアム・トルスカ P&Gジャパン(同) 社長
中山ユカリ ㈱クラブコスメチックス 代表取締役社長
なお、理事には、アリミノの田尾大介社長、セブンツーセブンの宮副洋社長、タカラベルモントの吉川秀隆会長兼社長、中野製薬の中野孝哉社長、日本ロレアルのジャンピエール・シャリトン社長、三口産業の三口雅司社長、ミルボンの佐藤 龍二社長ら、美容業界のリーダーが多数就任している。
粧工会の趣旨と事業内容
日本化粧品工業会は、ポストコロナ社会を見すえて、化粧品産業の新たな課題に果敢に取り組み、新時代の化粧品産業への変革を推進するため、以下の活動を積極的に展開していく。
趣旨
① 日本の化粧品産業のグローバル競争力を強化するため、化粧品の品質・信頼性の向上、市場・ライフスタイルの変化等の把握、海外各地域の化粧品工業会との交流を通じた海外規制動向の把握、規制当局への働きかけ等を一層進めるとともに、世界共通課題である地球環境・サステナビリティへの貢献のための活動を強化する。
② 会員の意見・要望に真摯に向き合い業界全体の健全な発展に貢献するため、全国の化粧品製造販売業者等に対して研修・教育を受ける機会を公平に提供する等、きめ細やかな会員サービスを拡充する。
主な事業内容
(1) 化粧品及び医薬部外品(以下、化粧品等)に関する調査・研究、対策の企画・推進
(2) 化粧品等に関する業界自主基準の制定、標準規格策定等への参画
(3) 海外業界団体等との情報交換
(4) 消費者への普及・啓発
(5) 化粧品等に関する研修会、セミナー等の開催
所在地・電話番号
なお、本部は東京で、名古屋と大阪に支部を置く。
本部
本部は、旧・日本化粧品工業連合会、東京化粧品工業会事務局に同じ。
▽住所=東京都港区虎ノ門 5-1-5 メトロシティ神谷町6
▽TEL=03-5472-2530
▽FAX:03-5472-2536
中部日本支部
中部日本支部は、旧・中部化粧品工業会事務局に同じ。
▽住所=愛知県名古屋市中区丸の内 3-7-25 ACAビル2階
▽TEL=052-971-1476
▽FAX=052-971-1486
西日本支部
西日本支部は、旧・西日本化粧品工業会事務局に同じ。
▽住所=大阪府大阪市中央区内本町2-1-13 フェニックス内本町ビル 3階
▽TEL=06-6941-2093
▽FAX=06-6946-9190
文/大徳明子