ビューティガレージ中間 売上高2ケタ増、利益5割増の好決算

経営・業界動向
ビューティガレージ中間 売上高2ケタ増、利益5割増の好決算

ビューティガレージの2024年4月期第2四半期決算(2023年5~10月)は、売上高が前年同期比13.4%増の143億4100万円と2ケタ増だった。

利益については本業の儲けを示す営業利益が50.3%増で、経常利益が52.6%増、純利益が51.2%増と、いずれも前年実績の1.5倍以上に大きく伸びた。

ビューティガレージ第2四半期決算

2024年4月期第2四半期(2023年5月1日~2023年10月31日)※連結

売上高

143億4100万円(前年同期比13.4%増)

営業利益

7億6600万円(同50.3%増)

経常利益

7億8000万円(同52.6%増)

親会社株主に帰属する当期純利益

5億2700万円(同51.2%増)

※包括利益 5億2700万円(同42.9%増)

セグメント別の業績概要

円安や原材料・輸送費高騰による原価率の上昇という厳しい外部環境にあるにもかかわらず、全体売上の8割以上を占める物販事業が好調に推移した。その他周辺ソリューション事業も大きく成長した。

売上高
(千円)
セグメント利益
(千円)
物販11,889,907
(14.3%増)
688,149
(49.5%増)
店舗設計1,541,306
(2.0%増)
63,194
(2.1%減)
その他周辺
ソリューション
910,707
(24.7%増)
112,513
(48.2%増)

ECサイトを主体とする物販事業は継続利用が増えており、アクティブユーザー数、ロイヤルユーザー数、注文件数が大きく増加した。特に、年間6回以上購入するロイヤルユーザーは7万口座を突破した。

店舗設計事業については、大型案件の売上計上が第3四半期にずれ込んだこともあり、売上高は微増にとどまった。平均案件単価は下がったが、受託案件数は伸びた。

その他周辺ソリューション事業は、店舗リース、提携ビジネスカード(サロン プロフェッショナル カード)、損害保険が好調で全体をけん引した。また、メーカーやベンダーなどの取引先向けに販売促進サポートを行う「マーケティング支援サービス」を新たに始め、こちらも業績に寄与した。

来期に第三DCを開設

来年1月に竣工する野村不動産・総合地所の新たなマルチテナント型物流施設「Landport柏Ⅰ」

今後の成長要素としては、2025年5月より、第三DCの稼働を予定している。場所は野村不動産・総合地所のマルチテナント型物流施設「Landport柏Ⅰ」(千葉県柏市)内、規模は約6,000坪(約2万㎡)。最新機器を導入した物流センターによって大幅なオートメーション化を図り、物流力を強化する。

また、2022年6月にスタートした「BEAUTY GARAGE カラー剤容器回収プロジェクト」については、全国の理美容室から約45万本のヘアカラー剤空き容器を回収し、再生資源としてアルミニウムへリサイクルした。この収益からの寄付で、山梨県笛吹市上芦川のカラマツ伐採跡地に広葉樹100本が植樹される。

>> 美容業界に新たな「循環型サイクル」を! ビューティガレージがヘアカラー剤容器45万本を回収して植樹

通期の業績予想

2024年4月期(2023年5月1日~2024年4月30日)

売上高

301億5800万円(前年同期比14.1%増)

営業利益

15億6100万円(同15.0%増)

経常利益

15億6300万円(同15.4%増)

親会社株主に帰属する当期純利益

9億4300万円(同9.0%増)

※直近に公表された業績予想からの修正は無し

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文/大徳明子

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