全国の美容室から集まったヘアカラー剤の空き容器は、アルミニウム資源に生まれ変わった
ヘアカラー剤の空き容器を美容室から回収してアルミニウムにリサイクルする「BEAUTY GARAGE カラー剤容器回収プロジェクト」。
資源再生プロジェクトの発足から約1年半で、ビューティガレージは約45万本を回収し、この売却益を植樹活動「Present Tree（プレゼントツリー）」へ寄付。山梨県笛吹市のカラマツ伐採地に100本分の植樹を実現した。
小規模美容室も参加できるサステナビリティ施策
美容室で日々大量に廃棄されている使用済みのヘアカラー剤容器。
2022年6月にスタートした「BEAUTY GARAGE カラー剤容器回収プロジェクト」は、美容室がビューティガレージのショールームやストアに持ち込むか、元払いで回収拠点へ発送する方式。
集まったチューブは、同社スタッフが残量を絞り出すなどしてリサイクル可能な状態にしたうえで資源再生センターへ送られ、アルミニウム資源に再生される。
協力した美容室には、容器の重量に応じて、ビューティガレージの買い物に使える「BGポイント」が付与される。小規模美容室も参加できるサステナビリティ施策として賛同を集め、1年半で約45万本を回収した。
すずらんの里に広葉樹100本を植樹
再生資源の収益の寄付先であるプレゼントツリーは、認定NPO法人の環境リレーションズ研究所が運営する植樹活動だ。
植樹先である山梨県笛吹市は甲府盆地の東寄りに位置し、芦川渓谷のすずらん群生地にちなんで「すずらんの里」として親しまれているが、ここではカラマツが伐採された跡地が空いている。
その地にブナやミズナラ、ヤマザクラ、キハダなど地元植生の広葉樹を植えることで、住民を土砂災害から守り、芦川源流域に水源林を育てて豊かな森をつくろうという活動に、今回の100本分の植樹があてられる。
日々大量に廃棄される容器を循環型サイクルへ
リユース市場の創出である「中古理美容機器の販売」を祖業とする同社にとって、美容業界における循環型サイクルの確立は大きな役割であり存在意義だという。
ビューティガレージは「理美容化粧品メーカーや美容サロンを包括的に巻き込んだプロジェクトは、IT美容ディーラーとして盤石なプラットフォームを有している当社だからこそ実現できたものであり、今回確立した美容業界の新しい『循環型サイクル』を、さらに大きな社会的インパクトをもたらす価値あるムーブメントへと成長させていきたい」としている。
なお、プロジェクトに参加する美容室が、SDGsやサステナビリティへ積極的に取り組んでいる意思表示を行えるよう、店頭に掲げる「環境配慮型サロン宣言証明」を提供している。
引き続き、美容室だからこそ行える取り組みで、美容業界全体における廃棄量削減や循環型サイクル社会の実現を目指していく。
＞＞ 「BEAUTY GARAGE カラー剤容器回収プロジェクト」（公式サイト）
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編集・文／大徳明子
