セイファートが主催する、国内最大級の美容業界合同サロン説明会「リクエストQJ就職フェア2024」。
昨年は渋谷で開かれたが、今年は過去最大規模となる、さいたまスーパーアリーナでの開催となり、イベント名も「リクエストQJ FES」へ変更。137社が出展し、来場数は約2,500名と過去最高記録を更新した。
2024年4月16日に行われた「リクエストQJ FES」を皮切りに、大阪や名古屋、福岡、沖縄、札幌など全国各地で開催されている。
待遇のよさや早期デビューなどをアピール
初任給の高さや早期デビュー、アカデミーの充実、外部の仕事のチャンスなど、各サロンが競いあうようにアピール。
人気店のMINXも、多数の学生が説明会に参加。車座になり、親身になって対応していた。
ヘアメイクチームもあるAFLOAT。CMや雑誌の現場で活躍している。さらに、社外からヘアメイクアップアーティストを呼び、研鑽を積んでいる。
ALBUMの「アルバムアカデミー」では、1年でスタイリストデビューが目指せる環境が整っている。さらにSNSに強く、撮影など外部の仕事が多いのも、学生から人気の理由だ。
Ashは、新たにK-POP事業を展開。韓国の芸能事務所とスポンサー契約を交わしており、日本でライブやミュージックビデオの撮影がある際、ヘアメイクに入るチャンスがある。
Wiz(ウィズ)は昇給の早さをアピール。月収50万円の店長を最短7年で目指せる環境が用意されている。さらに上京する場合は最大で8万円が支給されたり、住宅手当が出たりなど、手厚いサポートが受けられる。
“生涯美容師”がコンセプトのTHE KIDでは、パートや業務委託を採用した自由度の高い働き方ができる。ヘアメイクと兼業したり、ネット販売の副業と両立していたりと、やりたいことをしながら美容師を続けられる。
さらにカラーリストやネイリストなど、美容師に限らずさまざまな職種で活躍できる。
IMAGE-A(イメージア)では週休3日制を取り入れており、自分に合った働き方が選べる。充実した教育制度があり、デビューまで平均1年半と早くスタイリストになれる。
VISAGEは自社スタジオを完備しているため、作品撮りがしやすい。美容師とヘアメイクの仕事を両立する”ヘアメイク師”の教育に力をいれている美容室だ。研修はメイクのほか、オーナーによる白坂塾などスタイリストになってからも学べる環境が整っている。
QRコードをプリントしたTシャツを着用し、積極的に声をかけていたProduce。2001年創業で現在28の店舗を持つProduceは「2035年までに100店舗」を掲げている。3カ月でスタイリストの基礎を学び、スキルをひとつずつ習得する点が特徴。カラーリストやメンズスタイリストなど得意なコースを選べるので、早くデビューできる。
TRUTHは、天野雅晴社長の愛車、フェラーリを展示し、嬉々としてシートに試乗する学生もいた。数多くの苦難を乗り越えてきた天野社長。来場した若い世代に、美容師として成功する夢を与えた。
美容室だけではなく、鉱石で人のパフォーマンスを高めるギアを扱う「AddElm GEARSHOP(アドエルムギアショップ)」も出展していた。清原社が有するアドエルムギアショップは、鉱石をミネラルパウダーとして含んだ、コンディショニングギアを開発している。
体幹が整い、可動域が広がり、集中力が高めるため、身体が資本の美容師をサポートしてくれる。
そのほか、出展サロンのスタイリングを体験できるコーナーも。憧れのサロンの施術が受けられると、学生から人気を集めていた。
現場でいきるノウハウ充実のセミナー
いまやキャッチ必須の韓国ヘア。実際に渡韓したAFLOATのスタイリストにより、現地事情が話された「韓国トレンドヘア&メイク」は、多くの学生が押し寄せていた。
また、「バズフォトを撮ろう feat. トカジショウタ」では、映像クリエイター兼美容師のトカジショウタさん(CRAFT BASE代表)による撮影と進行により、人気サロンの代表やトップスタイリストなどによるセミナーが行われた。
はんぺんこと中村雄樹さん(REDEAL=レディアル代表)、花岡瑠斗さん(MINX)、いさなさん(ADITION)、岩本桂弥さん(SKILL代表)の4名が、カットとブローを行い、普段どのようにスマートフォンで撮影しているかを解説。集客に差が出るSNS発信、食い入るように学生が見ていた。
中村さん、花岡さん、いさなさん、岩本さんの4名が審査員を務める、フォトコンテストも開催中だ。
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取材・文・撮影/岡田真麻 文/大東真菜