
昨年の授賞式と同日に、小説「ゆびさきに魔法」が発刊された
東京ネイルエキスポ2025の最終日、2025年11月24日(月)には、今年もネイルオブザイヤー(旧ネイルクイーン)の授賞式が行われる。
今年の東京ネイルエキスポのテーマは、直木賞作家・三浦しをんさんの小説のタイトルでもある「ゆびさきに魔法」だ。
尚、三浦さんは、昨年の「ネイルオブザイヤー2024」で受賞している。
ネイリストがヒロインの小説を刊行
授賞式と同日である2024年11月25日に発売された三浦さんの小説、「ゆびさきに魔法」。
主人公は、毎日、真剣に仕事と向き合っているネイリストだ。
「本が出版されることでネイリストの仕事が正しく評価され、業界が発展することに期待したい」と、授賞式に登壇した三浦さんは語った。


ネイルのデザインは、月と星といった登場人物の名前や、夜空や夕焼けなどのシーンなど、小説からインスパイアされた。
「自分がすごくおしゃれな人間になれたような気がして、身に余る光栄です」と三浦さん。
ネイルは楽しさや励ましをもたらしてくれる存在
受賞スピーチでは、「ネイルは私の心に潤いと活力をもたらしてくれる存在です」とネイルへの熱い思いを語った。
会場を訪れたネイリストに対しては、「ネイリストさんからは、技術だけではなく、楽しさや励ましをもたらしていただいています。お仕事大変だと思いますけど、 頑張っていたください」とエールを送った。

同賞は、1996年にスタートしたネイルクイーンから、年齢・性別・職業などにとらわれることなく選出すべく、今年からネイルオブザイヤーに名称を変更した。一般投票とプロネイリスト(JNA認定講師)の投票から選出される。
なお、2024年は、ほかに夏木マリさん、WEST.神山智洋さん、エルフ 荒川さん、角田夏実さんが受賞した。


三浦しをん
小説家
1976年東京都生まれ。2000年に長篇小説『格闘する者に○』でデビュー。2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞、2012年『舟を編む』で本屋大賞。その他の小説作品に『あの家に暮らす四人の女』(織田作之助賞)、『ののはな通信』(島清恋愛文学賞、河合隼雄物語賞)、『愛なき世界』(日本植物学会賞特別賞)、『墨のゆらめき』等、エッセイ作品に『マナーはいらない 小説の書きかた講座』『好きになってしまいました。』『しんがりで寝ています』等、著作多数。最新作は『ゆびさきに魔法』。

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