田谷第3四半期は8.3%の減収。東京オリンピック開幕日に誕生の老舗、感謝企画で巻き返しへ

経営・業界動向
田谷第3四半期は8.3%の減収。東京オリンピック開幕日に誕生の老舗、感謝企画で巻き返しへ

「TAYA」を始めとする約120店舗を全国に展開する株式会社田谷。2019年4~12月期連結決算は、売上高が8.3%減の67億9900万円、営業損益は1億9100万円の赤字(前年同期は3300万円の黒字)で着地した。

期間中は新規出店が2店舗、既存店のリニューアルが2店舗、閉鎖が6店舗。2019年12月末の店舗数は、美容室118店舗、小売店1店舗となっている。

田谷の第3四半期決算

2020年3月期第3四半期(2019年4月1日~2019年12月31日)

▽売上高=67億9900万円(前年同期比8.3%減)

▽営業利益=△1億9100万円(―)※前年同期は3300万円の黒字

▽経常利益=△2億円(―)※前年同期は3200万円の黒字

▽四半期純利益=△700万円(―)※前年同期は300万円の赤字

通期の業績予想

2020年3月期通期(2019年4月1日~2020年3月31日)<変更なし>

▽売上高=93億1800万円(前年同期比4.2%減)

▽営業利益=1800万円(同30.5%増)

▽経常利益=1100万円(同7.5%増)

▽当期純利益=1億4600万円(―)※2019年3月期は4100万円の赤字

田谷の業績説明

美容業界は、依然として

・消費者の強い節約志向の高まり

・店舗間競争の激化

・労働需給ひっ迫による美容師確保難

など厳しい状況にある。

田谷は

①人材基盤の強化

②ブランディングの強化

③成長施策

の3つの柱を軸に活動。美容師の「優れた技術と優れたサービス」の充実をより一層図る。

田谷のブランド展開

デザイナーズサロン

デザイナーズブランドは「TAYA」「TAYA&CO.GINZA」「Capelli Punto N.Y.」「MICHEL DERVYN PARIS」の4ブランド。

内訳は、次の通り。

・TAYA(90店舗)

・TAYA&CO.GINZA(3店舗)

・Capelli Punto N.Y.(2店舗)

・MICHEL DERVYN PARIS(2店舗)

※「クレージュ・サロン・ボーテ」は2018年6月末で終了

ファミリーサロン

1998年オープンの「Shampoo」1ブランドで、21店舗を展開。

時間がないときも気軽に立ち寄れる「ノーアポイントメントシステム」、いつでも同じプライスを提供する「オンリーワンプライス」、自宅でのお手入れ方法などをアドバイスする「アフターフォローの充実」を軸に「早い」「安い」「安心」の良質なデザインを提供。

(ご参考)
美容室の店舗数、売り上げの月次情報(PDF資料)は下記をクリックすると別窓が開きます

田谷の月次情報

小売店

プロ仕様のヘアケア商品を提供するリテールショップ「beautiful hair」1店舗を運営。

▽所在地=東京都立川市柴崎町3-2-1グランデュオ8F(JR立川駅直結)

今後の施策

田谷は、2001年に美容室で初めて東証第1部上場を果たし、全国に約200店舗を展開。従業員数は1121名(2019年3月末)に上る。

その始まりは、名誉会長の田谷哲哉氏が、東京オリンピックが開幕した昭和39年10月10日にオープンした「田谷哲哉美容室」。

再び東京でオリンピックが開催される2020年は同社にとって特別な年であり、55年の感謝をこめたアニバーサリーキャンペーンなどを予定している。

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