1000店舗突破のAgu.グループ  成長の源泉は独自のFCモデル

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1000店舗突破のAgu.グループ  成長の源泉は独自のFCモデル

B-firstの鈴木紀彦副社長とAB&Company市瀬一浩社長がFCモデルにおける現場の課題について対談した

Agu.を全国展開し、2024年8月に1000店舗超えを達成したAB&Company。2025年1月17日(金)、東京ビッグサイトで開催された「ヘアケアEXPO」では、市瀬一浩社長とB-firstフランチャイズ本部の鈴木紀彦副社長が対談した。

テーマは「成長の源泉と現場にあるリアルな課題と取り組み」だ。

2024年10月には1000店舗を突破

ヘアケアEXPO2025 AB&Company
「業界の課題解決のために自分ができることは何なんだろう」と考え、AB&Companyを設立したという一瀬社長

市瀬社長は、2009年に年にAgu.の前身である「Alice hair salon」を東京・池袋に設立。美容師が活躍できるサロン経営のため、創業当初から一貫して「スタイリストファースト」を貫いてきた。

事業は直営美容室運営事業、フランチャイズ事業、インテリア事業の3本柱だ。主力のフランチャイズ事業は41社で月に10~15店舗を出店しているそうだ。

2021年11月には東京証券取引所マザーズ市場への新規上場を果たした。2024年10月には1000店舗を突破し、快進撃を続けている。今後も新たな事業を増やしていく予定だという。

>> 国内1000店舗達成、Agu.市瀬社長が考える「スタイリストの働き方とキャリアパス」

美容業界の課題を解決するためのFCモデル

フランチャイズ事業は2013年よりスタート。Agu.が考えたのは、現場にフィットし、スタイリストが喜ぶフランチャイズモデルだ。

「低賃金・長時間労働」という業界の問題を解決する手段を模索する。多様なロールモデルを作るために、出店の仕方、家賃、材料費について収益モデルを確立させたという。

「過去から変わらない顧客獲得力とスタイリスト獲得力、主戦力の3本の柱があります。フランチャイズのオーナーと協力しながら研究を行い、競合他社になるべく負けないように頑張っています」と市瀬社長は意気込みを語った。

独自のフランチャイズオーナー育成モデル

2021年に上場する際には、証券会社からさまざまな指摘を受け、独自のビジネスモデルを調整した。

Agu.のフランチャイズモデルは、オーナーがフランチャイズのオーナーを育成し、ロイヤリティが発生するという。

一般的な理美容室の平均年収が380万円なのに対し、Agu.グループの業務委託モデルは416万円だ。

生え抜きスタイリストをFCオーナーとして起用しており、離反リスクも少ないという。また、スタイリストの離職率も直近3年間でわずか11.3%だそうだ。

「オーナーがスタッフや事業を成長させていくためにはインセンティブやモチベーションも必要です」と市瀬社長は振り返る。

キャリアアッププランを選択できるグループを目指す

ヘアケアEXPO2025 AB&Company
技術を提供することによって、スタイリストたちが未来に羽ばたいていくことについて後押ししたいと語る鈴木副社長

鈴木副社長は2010年よりAgu.グループに入社し、フランチャイズオーナーとして10年間で77店舗を展開した。その後Agu.グループのフランチャイズ本部であるグループ企業B-firstの副社長に就任している。

現在は、フランチャイズオーナーの出店や成長のサポートを行っている。

これまで有名なブランドサロンとのコラボサロン、エッジの利いたサロンなど、さまざまな形態のサロンを展開してきた。

「スタイリストがなりたい像に対して、キャリアアッププランを選択できるようなグループを目指しています」と鈴木副社長は述べた。

独立を推進・支援するカルチャー

ヘアケアEXPO2025 AB&Company
いろいろなスタイリストと関りがあるブランドなので、「スタイリストファースト」でブランドを大事にしていきたいと一瀬社長は語った

B-firstフランチャイズ本部では毎月10店舗を出店するため、現場の負担が大きいという。そのため、精神的なケアを行い、透明性の高い手当を支給している。

「基準は会社によって違いますが、一貫しているのが透明性の高い手当です。また中長期のビジョンをもらい、出店がマイルストーンを踏まなければならないステップであると説明しています」と鈴木副社長は語った。

また市瀬社長によると、Agu.グループには独立を推進し支援するカルチャーがあるという。

「フランチャイズオーナーや直営店のオーナーによって育て方はさまざまで正解はありません。いろいろな研究をしているところが当社の強みです」

株式会社AB&Company 市瀬一浩会長

市瀬一浩

株式会社AB&Company代表取締役社長
B-first株式会社代表取締役社長

Agu.を全国に展開する株式会社AB&Company代表取締役。1981年茨城県生まれ。山野美容専門学校を卒業後、青山の有名サロンに5年間勤めたのち、27歳の時Agu.の前身となるAlice hair salonを池袋にオープン。2015年Agu.に屋号変更。2021年11月東証マザーズ上場、2022年4月東証の市場区分見直しによりグロース市場へ移行。低賃金・長時間労働・高離職率が前提となっている美容室業界の構造に疑問を持ち、業界変革を目指す。2024年8月、Agu.グループの店舗数が1,000に到達。

B-firstの執行役員副社長 鈴木紀彦氏

鈴木紀彦

B-firs株式会社 執行役員副社長

山野美容芸術短期大学を卒業後都内チェーン美容室で5年勤務した後、Agu. hairグループに入社。業務委託サロン黎明期に店長、マネージャー職の経験を経て2014年フランチャイズ独立。10年で77店舗まで拡大。2022年フランチャイズ本社であるB-firstに株式売却し直営化。現在はAgu hairグループのオーナーの輩出と「最速10店舗まで」の育成。OEM商品開発と新規サロンブランドの企画を担当。

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