
ユーグレナの植村弘子さん
ユーグレナで取締役代表執行役員Co-CEO兼COOを務める植村弘子さんは、同社がパーパスとして掲げる「人と地球を健康にする」ため、日々エネルギッシュに全国を飛び回っている。
彼女にとってサロンは「人生の中で欠かせない存在」だという。多忙な女性経営者にとって、かかりつけの美容師とサロンはなぜ大切なのか。植村さんに思いをうかがった。
大学時代から通い続けるかかりつけのサロン
植村さんは現在47歳。経営者として多忙な日々が続く中、行きつけのサロンには4週間に一度、必ず予約を取って訪れている。
「サロンに行くことが自分のライフスタイルのベースになっています。髪の悩みだけでなく、日々感じる悩みなどは色々と美容師さんにお話していますね。だから、忘れずに予約して定期的にサロンに行くことは、人生のサイクルのペースを崩さないようにする自分なりのルールなんです」

「サロンや美容師さんは、自分のライフスタイルを支えてくれる大切な存在」と話す植村さん。大学生の頃から20年以上、ずっと同じサロンに通い続けている。
「私の大好きな親友の髪型がいつもカッコ良くて、ヘアスタイルを変えても毎回最高に似合っているんです。『どうしてそんなに似合ってるの?』と聞いたら、『美容師さんがいつも私に合った髪型を選んでくれるの』と言うので、教えてもらったのが最初の出会いでした」
紹介されたのは、オーナーの美容師と少人数のスタッフで営まれている原宿の小さなサロン。それ以来、ずっと通い続けている。
「人生で20年間、4カ月に一度、定期的に自分の状態を見てくれている人って、家族以外では、ほぼいないと思うんです。『ちょっと顔が疲れてるね』とか『ちょっと痩せたね』と声をかけてくれながら、私のそのときの状態に合わせて髪型を選んでくれています」
サロンが大切な存在になった瞬間
ずっと通っていたサロンの大切さに気付いたのは、経営に携わるようになった30代半ばの頃。
「私は36歳で一休のCHRO(最高人事責任者)になりましたが、この頃から白髪が増えて目立つようになりました。ショックではありましたが、仕事自体は面白くて必死にやっていたので、髪が気になるというより、まわりから気にされていることが気になりました」
「疲れているのでは?」「経営って大変なんだね」と声をかけられることが増え、植村さんは「周囲が安心するような自分でいなければいけない」と思うようになった。
「株主総会や講演など、人の前に立つシーンが増えました。その頃から、美容師さんが自分の印象をより良く見せるよう提案してくださるようになったと思います。私の人生そのものを見てくれて、理解してくれる美容師さんを、私も信頼しようと思いました。そこからサロンの価値と美容師さんとの信頼関係が、自分の中でもう一段階上がったんです」
ビジュアルは全部美容師さんにお任せ
植村さんはサロンで髪型の希望を伝えないという。
「私の今の状態で、髪を切ったほうがいいのか、切らないほうがいいのかを美容師さんが考えてくれます。私としては切りたくても、今の私がどう見えているのかを必ず美容師さんに確認して、『やめた方がいい』と言われたらやめます。だから私、一度もパーマをかけたことがないんです。20代の頃からずっとかけたいのですが、私の髪質や顔の形に合っていないらしくて」
自分のビジュアルに関して、植村さんは美容師に全幅の信頼を置いている。
「美容師さんは、私にとって大切なアドバイザーです。すごく責任重大だと思います」
植村さんにとって美容師は、かかりつけの医師のような存在だ。シャンプーなども全部サロンの店販品を購入しているという。
「この年齢になると、生え際に白髪が出てくる問題と、分け目がはっきりしすぎる問題が出てきますよね。それをどうカバーするか、毎回美容師さんの意見を聞き、指示に従っています。美容師さんに悩みを相談して、おすすめされたサロンで販売されている商品を買います。ドライヤーを買ったこともありました。すべては信頼関係なんです」
ユーグレナの化粧品はサロンでも広く取り扱われている。この4月に発売された「Evi PURE BEAUTY(エビ ピュア ビューティー)」は髪のボリュームの悩みに着目し、エビデンスを重視して開発された。
「まさに私の悩みに直結している商品です。そういう商品が自分の会社からリリースされるのは心強いですね」

サロンで人生の軸を定める
植村さんにとって、サロンは髪を切るだけにとどまらない大切な場所だ。
「私が通っているサロンはお客さまの年齢層がとても高いんですよ。聞こえてくる会話も、絵画展や読書やイタリア旅行の話題など文化的な話が多い。自分の人生を楽しんで生きている方々だとわかります。『私もああなれたらいいな』という憧れのお客さま達なんです。美容師さんが教養があって楽しく生きている方だから、そういう会話が生まれるのでしょうね」
「サロン」という言葉には会話や交流を楽しむコミュニティという意味がある。まさに植村さんにとって大切なサロンになっている様子がよくわかる。
植村さんはリラックスして自由な時間を過ごしているが、ただのんびりするだけではないという。
「ここのサロンは、私にとって特別な場所。お支払いはいつもピン札を用意しています。20年間ずっとそう。ちょっとしたことですが、サロンに来ると私の心も引き締まって、背筋が伸びます。シャキッとするし、凛とします。行くたびに自分の人生の軸を定めている場所ですね」

美容師さんを尊敬している
美容師は、ビジュアルだけでなく、ライフスタイル全般を継続的に見てくれるアドバイザーでありコンサルタントだ。
「美容師さんをプロとしても、人としても尊敬しています。リスペクトしている人生の先輩ですから。だから、とにかく長生きしてほしいですね。だって、本当にいなくなったら困りますし、私の行く場所がなくなってしまうじゃないですか」
サロンから帰る時、いつもポンと背中を叩いてくれるという。
「『よし、行け!』と励まされている気分になります。サロンは私の人生を支えてくれる大切な場所なんです」

植村 弘子
ユーグレナ
取締役代表執行役員Co-CEO兼COO
うえむら・ひろこ/エスビー食品で5年間、営業・PB商品の企画に従事。その後17年間勤めた一休では、レストラン事業および宿泊事業の営業・営業企画等に従事後、カスタマーサービス部部長、執行役員CHRO管理本部長を歴任した。2023年4月にユーグレナに入社し、執行役員CSXO(最高ステークホルダー責任者)兼人事部長を経て、2024年1月より現職を務める。

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