
パーマ客の増加は、美容業界にとって悲願の一つ。「手入れの楽さ」をもっとアピールしたいところ
全国理美容製造者協会(NBBA)が発表した「サロンユーザー調査[女性版] ダイジェスト版」によると、パーマ利用者数が減少している一方で、ストレートパーマ(縮毛矯正含む)の利用者数が3年連続で増加していることがわかった。
全体的なパーマ利用者数は減少傾向
NBBAが女性6800人を対象に行った調査結果によると、パーマ利用率は19.6%。わずかに減少した。

調査結果を年代別の構成で補正したところ、若年層の変動が最も大きかった。15〜19 歳の「現在パーマをしている」割合は 31.8 %で、前年より 5.6 ポイントの低下だった。

一方、50代と60代は微増、40代と70代が微減であることがわかった。

パーマの種類は二極化が進行?
特筆すべきは、パーマの種類が「ストレートパーマ」と「ウェーブパーマ」に二極化している点。全体では「ストレートパーマ(縮毛矯正含む)」が7.4ポイント増加。世代を問わずに根強く存在する「美髪願望」が表れているとも言えそうだ。「ウェーブパーマ」は、35.0%から30.9%へと4.1ポイント減少した。

パーマの種類が変化する年齢は
利用するパーマの種類が変化するのは、50代であることが明確になった。
10代後半、20代から40代まではストレートパーマ(縮毛矯正含む)が圧倒的に多く、50代以上になるとウェーブパーマが増加。ホット系パーマ(デジタルパーマ)は全世代とも低い結果となった。

- 30代以下の若年層:ストレートパーマが圧倒的多数(15~19歳:95.1%、20代:84.5%、30代:81.2%)
- 60代以上の高齢層:ウェーブパーマが主流(60代:41.8%、70代:82.0%)
パーマをかける理由のトップは「手入れが楽」
1位の「手入れが楽だから」は、前回調査よりも16.5ポイント増加。「手入れが楽」な長所を拡散することが、ウェーブパーマ復権の鍵かもしれない。

サロンユーザー調査の概要
▽対象=全国の15~79歳の女性 6800人
▽調査期間=2024年10月10日~10月15日
▽調査方法=インターネット調査
▽実施機関=QO社

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