
参院選で惨敗した石破首相の退陣を求める声が、自民党内で高まっています。
また日本の総理大臣が交代することになるのでしょうか。
今回の「週刊タイパニュース」では、最新の政治情勢について解説していきます。
石破首相への退陣論が強まる
こんにちは!ジャーナリストでVTuberとしても活動している宮原健太です。
参院選で惨敗し、自民党と公明党を合わせた与党でも過半数を割ってしまった石破政権。
トップの石破首相に対して、責任を取って辞めるべきだという声が自民党内で高まっています。
はたして政治の行方はどうなっていくのでしょうか。
続投意向に自民党議員が反発
参院選で惨敗した石破首相ですが、「政治空白を生んではならない」と続投する意向を示しました。
しかし、参院選における自民党惨敗は、辞任に値するような結果であり、党内では反発が強まっています。
また、選挙に負け続けるというのは政権から転落するリスクを孕んでおり、所属議員にとっては、トップを代えて、少しでも体制を整えたいという思いがあります。
実際に、報道各社の世論調査では自民党支持率が過去最低レベルとなっています。
懇談会から総会開催へ
ニュースでも話題となりましたが、自民党では党内の議員からの意見を聞く、両院議員懇談会というものを7月28日に開催しました。
そこでも多くの石破首相に対する責任論が噴出したわけですが、しかし、その後も石破首相は続投する姿勢を示しています。
その中で、自民党の若手・中堅議員は、党の重要事項を決めることができる両院議員総会の開催を求め、来週後半にも開かれる見通しとなりました。

総裁リコールで「石破おろし」が進む?
この両院議員総会は「党の運営及び国会活動に関する特に重要な事項を審議決定する」とありますが、ただ、自民党総裁を辞めさせる明確なルールがあるわけではありません。
そのため、「総裁リコール」という、自民党総裁の任期途中でも総裁選を前倒しして開催するルールを使って、「石破おろし」を進めようとする動きが出ています。(なお、石破首相の総裁任期は2027年9月末まで)
ただ、そのためには自民党の国会議員と、都道府県連代表の過半数の要求が必要とされていて、それだけの賛同者が集まるかは微妙な情勢となっています。
次回はまた別のニュースについて解説します!
ぜひ、お楽しみに!

宮原 健太
ジャーナリスト、YouTuber
1992年生まれ。2015年に東京大学文学部を卒業し、毎日新聞社に入社。宮崎、福岡でさまざまな事件、事故、災害現場の報道に携わった後、東京政治部で官邸や国会、政党や省庁などを取材。自民党の安倍晋三首相や立憲民主党の枝野幸男代表の番記者などを務めた。2023年に独立してフリーで活動を開始。文春や集英社、PRESIDENT Onlineや現代ビジネスなど様々な媒体に記事を寄稿している。YouTubeチャンネル「記者VTuberブンヤ新太」ではバーチャルYouTuberとしても活動しており、日々のニュースを分かりやすく解説している。
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編集/大徳明子 文・図表/宮原健太(ジャーナリスト)
