
自社と業界の未来を語る中村氏。昨年より日本美容サロン協議会の理事を務めている
創業6年目を迎えたメンズ特化の美容室「GOALD(ゴールド)」。
運営会社GOALD JAPANの中村トメ吉代表は、収益が20億円に達し、2030年の上場を目指していることを明らかにした。
「プロチームの美容室がどれだけあるか」
2025年8月6日、東京・京橋のラグナヴェールで日本美容サロン協議会(JABS)の総会が開かれ、この席上、昨年より理事を務める中村氏が自社と業界の展望を示した。
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まず自社については「GOALDも6期目を迎え、20億円の収益となった。2030年の上場を目指している」とした。
上場を目指す背景について、中村氏は「スポーツでいうプロチームに成れている美容室が何店舗あるか」と問題提起。
プロスポーツは競技を行う選手とそれをサポートする多様な職務のスタッフがいるのに対して「美容師は一人の人間が、選手も経営も経理も何でもやっている」とプレイングマネージャーが多いことを指摘した。
この状況を変えるため、上場して自らがロールモデルとなり、ロビー活動を通じて国へ働きかける団体であるJABSをサポートするという。

「業界を変えるにはガイドラインが必要」
また、そうした環境では「いろんなジャンルに対するガイドラインが必要」と述べ、「誰かが声を上げたり正さないと変わらない。それに向かってやらせていただいている。『ワンピース』じゃないけれど、業界をひとつなぎにしたい」と抱負を語った。

さらには、JABSに参画した経緯として、副理事長を務めるAIRグループホールディングス代表の岩田卓郎氏との出会いを振り返る一幕も。
「12年前、経営者になって2年目の時、岩田さんのセミナーに行った。経営のことでいっぱいの自分と違い、岩田さんは業界の未来に対してこういう活動をしていきたいと話されていた。今もまだ自社のこともおぼつかないけれど力になりたい」と熱を込めた。

取材・文・撮影/大徳明子
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