
ベージュのワントーンでまとめられたあたたかみのある癒しの個室サロン
美容室の店舗デザインには、サロンのコンセプトやこだわりを経営者と同じ目線でとらえ、細部に落とし込むことが求められる。
今回はタフデザインプロダクトの施工事例であるEleanor(エレノア)池袋東口2ndの内装や設備の工夫を通して、こだわりを形にするアイデアを紹介する。
2025.10.16更新(2025.10.16公開)
池袋の中心にたたずむ贅沢な個室のスパサロン
エレノア池袋東口2ndは、池袋駅東口から徒歩約1分の個室サロン。全国に100店舗以上を展開するmirror ball(ミラーボール)のブランドで、2025年4月にオープンした。
コンセプトは「美しさ+癒し」。都会で忙しく働く大人の女性に、美容室での時間を心からくつろげる贅沢な習慣にしてほしいという思いが込められている。
そこで、全体のトーンは空間も温もりあるベージュを基調にオーガニック調で統一。都心の喧騒を忘れ、自分だけの癒し時間に没頭できる空間を実現している。

顧客のリラックスを追求する工夫随所に
シャンプーブースは完全個室。各部屋にスピーカーを備え、BGMを分けることで究極のリラックス空間を演出する。

キャビネットは「セミオーダー バックシャンプーキャビネットW420上下セット」を使用。スリムな設計で空間を有効活用でき、扉が閉まるときの音がしにくい仕様でヘッドスパ施術時の雑音を防ぐ。
セット面は10面、すべて半個室。円形ミラーと背面の間接照明で明るさを確保し、床材を壁に少し延ばして広がりを演出している。限られた空間をゆったりとメリハリのある印象に仕上げる工夫が凝らされている。

また、ドライヤーホルダーには「ハンドラホルダー」を天板に設置。シンプルでインテリアを邪魔しない仕様が特徴だ。
限られた空間の中で表現する最大限の癒しと上質感
デザインを担当したのは小林和香奈さん。
「最も考えたのは、限られた空間の中でいかにコンセプトを明確に伝えるか。カウンターの天板を丸みの帯びた造作にしたり、壁の左官仕上げや照明の金物など、異素材の風合いでアクセントを加えたりと工夫しました」と語る。



限られたスペースを贅沢かつ洗練された癒し空間に演出したエレノア池袋東口2nd。店舗デザインは、顧客と美容師の絆を深める居心地のよい滞在時間を陰から支える頼もしい存在といえる。

■あわせて読みたい

>>> ケンジグループの新店「リュストル」 品格と癒しを兼ね備えた大人女性のための店舗デザイン
