日中関係が急速に悪化!背景にある台湾有事とは? 宮原健太の週刊タイパニュース(109)

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日中関係が急速に悪化!背景にある台湾有事とは? 宮原健太の週刊タイパニュース(109)

高市首相の台湾に関する発言で日中関係が急速に悪化しています。

そもそも、高市首相が発信した内容とは何だったのか。

今回の「週刊タイパニュース」では、最新の政治情勢について解説していきます。

高市首相の発言に対して中国が猛反発!

こんにちは!ジャーナリストでVTuberとしても活動している宮原健太です。

高市首相が国会で発言した、台湾に関する内容が、中国の反発を生んでいます。

中国政府は国民に日本への渡航を自粛するよう呼び掛けたほか、日本産水産物の輸入を停止、日本人アーティストによる中国でのイベントも次々と中止になっています。

なぜ、このような事態が起きてしまったのでしょうか。

そもそも台湾有事とは何なのか?

今回の高市首相の発言について理解するためには、まずは台湾有事について押さえておく必要があります。

そもそも、中国は第二次世界大戦後に現在の中華人民共和国(中国)中華民国(台湾)に分かれました。

大戦中は日本に対抗するために中国の二大勢力である中国共産党と中国国民党が手を組んでいたわけですが、戦争が終わると2つの勢力はまた分裂し、中国共産党が大陸側を支配、中国国民党が現在の台湾に流れていったのです。

2つに分かれた中国と軍事的圧力

中国が2つに分裂する中、戦後しばらくは台湾側が国連において中国の代表権を有していましたが、1971年に正式に大陸側が中国であると国連で認められるようになりました。

そのため、今の台湾はほとんど独立国のような形となっていますが、国連からは国として認められていません。

そうした中、中国は「台湾は中国の一部」であると主張をしており、場合によっては中国が台湾を併合するために軍事的に動いていくのではないかと懸念されているのです。

これが、いわゆる台湾有事となります。

中国は台湾も「1つの中国」の一部であると主張し、圧力を強めている

台湾有事の際には自衛隊が出動できる!?

そして、高市首相はこの台湾有事が起きたときに、日本の自衛隊が武力行使をすることができる「存立危機事態」にあたる可能性が高いという認識を示したのです。

中国としては「台湾問題に首を突っ込んでくるな」という形で日本に反発をしているわけですが、そもそもこの「存立危機事態」とは一体何なのか。

なぜ、自衛隊が出動することができるのか。

次回も最新の政治ニュースについて解説します!

ぜひ、お楽しみに!

宮原健太(フリージャーナリスト・記者YouTuber)

宮原 健太

ジャーナリスト、YouTuber

1992年生まれ。2015年に東京大学文学部を卒業し、毎日新聞社に入社。宮崎、福岡でさまざまな事件、事故、災害現場の報道に携わった後、東京政治部で官邸や国会、政党や省庁などを取材。自民党の安倍晋三首相や立憲民主党の枝野幸男代表の番記者などを務めた。2023年に独立してフリーで活動を開始。文春や集英社、PRESIDENT Onlineや現代ビジネスなど様々な媒体に記事を寄稿している。YouTubeチャンネル「記者VTuberブンヤ新太」ではバーチャルYouTuberとしても活動しており、日々のニュースを分かりやすく解説している。​

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文・図表/宮原健太(ジャーナリスト)

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