LECO内田聡一郎インタビュー③ 美容室の枠を越え「カルチャーが交差するサロンに」

特集・インタビュー
LECO内田聡一郎インタビュー③ 美容室の枠を越え「カルチャーが交差するサロンに」

有名美容師や異業種のプロフェッショナルが、愛用品とその思い出について語る「千一夜モノ語り」。

記念すべき第1夜は、スタイリストデビュー前から話題を集め、DJとしても活動しながら、原宿の有名店で15年にわたり活躍した内田聡一郎さんです。

愛用品には、人柄や生き様が表れるもの。今年2月に独立し、3月1日、自身初のヘアサロンとなる「LECO(レコ)」をオープン。美容業界の枠を越えて注目を集める内田さんに、これまでの道のりと共にあった愛用品、今後の展望を聞きました。

⇒千一夜モノ語り 内田聡一郎の愛用品 ①前編 ②中編 ③後編

 【千一夜モノ語り】第1夜(後編)

美容師以外の活動でフィールドを広げる

──内田さんといえば、DJ活動も有名ですが、クラブに通い始めたのはいつごろからですか?

東京に出てきてからなので、23歳の時です。通い始めたその年に機材を買い、DJを始めました。

クラブでは、それまでとは違う知り合いもできました。夜遊びすることだったり、着ていく服のチョイスだったり。クラブに行くことで、センスを磨く、おしゃれを磨くということのフィールドが広がりましたね。

 

──「20代美容師がやっておくべき7つのこと」でも、そうした体験を勧めています。

1.美容師以外のコミュニティーをつくる。
2.自分らしく着飾る。
3.様々な音楽を聴き、生で体感する。
4.高くてうまいメシを定期的に食べる。
5.むちゃくちゃ恋愛をする。
6.先輩や同期とケンカする。
7.死ぬほど(ちょっと死ぬくらい)練習する。
    (20代美容師がやっておくべき7つのこと)

全部、僕自身がやってきたことです。新社会人に向けてという気持ちで、毎年4月1日に、これを手書きしたメモの写真をSNSに上げています。

音楽イベントや映画鑑賞をサロンで

カウンターにはDJコントローラー

カウンターにはDJコントローラー

──音楽はもともと好きだったのですか?

うちの親父が、ジャズバンドのドラムをやっているんです。よくレコードがかかっていて、小さなころから音楽が身近にありました。

ヘアショーの構成を考える時、僕は、まず音楽から決めます。初めに音楽があり、そのリズムに、動きや形をはめていく感じです。

──LECOでも音楽イベントを企画するとか。

実は、受付カウンターのスライド式の引き出しに、DJの機材を仕込んであるんです。プロジェクターとオーディオスピーカーもあるので、カウンターの後ろの壁に映像を映して、音楽イベントや映画鑑賞ができます。

そのために、カウンター周りを広めに取りました。店内も物が少ないので、イスを端に寄せたら、かなりのスペースを確保できますよ。

今はまだ身内で楽しんでいますが、今後は、お客さんも含め、いろいろな人が集まるイベントにしていきたいと思っています。

カウンター背後の壁をスクリーン代わりに映画鑑賞も

カウンター背後の壁をスクリーン代わりに映画鑑賞も

──外にはアートを飾っていますが、店内はシンプルです。

装飾らしい装飾がありませんね。コンクリート、鉄、白壁でできたシンプルな空間です。もともとミニマリスト的嗜好があって、物を持ちたくない、置きたくないタイプなんです。

何より、スタッフやお客さん、ここに集まる人達がそれぞれの個性、色を出してくれれば装飾は無くていい、無い方がいいという考えです。

エントランスを出てすぐのところに飾っているアートについては、定期的に変えていくつもりです。こちらもイベントにしたいですね。

壁一面の鏡に、コンクリート打ちっぱなしのモダンでミニマルな店内

壁一面の鏡に、コンクリート打ちっぱなしのモダンでミニマルな店内

原宿・ストリートからシブイチ・大人ストリートへ

──美容室の枠を越えたサロンですね。

単なる美容室ではなく、人と人が交流する場としてのサロンを目指しています。

サロンのコンセプトは『大人ストリート』。

僕は、原宿でスナップ写真を撮られて雑誌に出るようになり、原宿のサロンで長くやってきました。

でも、原宿のワチャワチャした感じは、今の僕にはちょっとなじまない。自分が休みの日に行く場所というと、渋谷の中でも青山寄りのシブイチ(渋谷一丁目)なんです。

 

──シブイチの何が内田さんをひきつけるのでしょうか。

ここでは、原宿の匂い、青山の洗練さ、渋谷の近未来感がミックスし交差しています。2020年に向けて再開発が進む、変化の最中にある街でもある。

場所の支配する空気というのがありますが、今ぴったりくるのはシブイチ。だから、ここにサロンを構えました。

ヘアスタイルや音楽、映像などさまざまなもの、それがミックスされたものを、この街からカルチャーとして発信していきたい。『カルチャーが交差するサロン』にしたいと思っています。

 

千一夜モノ語り 第1夜 内田聡一郎の愛用品
①前編/メガネ/「大人っぽく見せたい。そういうステージに来た」
②中編/シザー&シザーケース/職人気質を自認。「商売道具には、とことんこだわる
⇒③後編/DJコントローラー/美容室の枠を越え「カルチャーが交差するサロンに」

 

■内田聡一郎(うちだ・そういちろう)
LECO(レコ)代表。1979年8月30日生まれ。神奈川県出身。県内のヘアサロン1店舗を経て、東京・原宿の「VeLO」にオープニングスタッフとして参加。店長兼ディレクターとして活躍。2009年、「VeLO」の姉妹店「vetica」のトップディレクターに就任。サロンワークを始め業界誌、一般誌の撮影、セミナーやヘアショーなど幅広く活躍。プライベートではDJとしても活動。2018年3月、自身初となるサロン「LECO」をオープン。

■LECO(レコ)
http://leco.tokyo/
Instagram:soucuts
住所:東京都渋谷区渋谷1-5-5デュラス青山B1階
TEL:03-6874-3850
営業時間:11:00〜21:00/日・祝日11:00〜19:00(毎週月曜休み)

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