髪型・髪質・髪の量に「お金・時間をかけたい」女性はコロナ禍も増加中!

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髪型・髪質・髪の量に「お金・時間をかけたい」女性はコロナ禍も増加中!

コロナ禍の中で女性が「メイク」する頻度が減る一方で、「髪」に対してのニーズや悩みはどんなものがあるでしょうか? コロナを経た変化は?

「美容センサス2020年下期」(ホットペッパービューティーアカデミー)より、全国の15~69歳女性6,600人を対象としたコロナ前後の美容意識・行動調査を紹介します。
※調査実施期間:2020年8月14~21日

文・作表 田中 公子(ホットペッパービューティーアカデミー研究員)

①美容で「改善のためにお金をかけたい」パーツの1位は「髪型」

「あなた自身の以下の項目の状態を改善・維持していくために、お金や時間を使いたいと思いますか。」という設問に対して、「髪」「顔」「体」のパーツごとに質問したところ、全体の1位になったのは「髪型」でした。

「髪型」は、自分の見た目の印象を手っ取り早く変える手段です。「顔」や「体」よりも、まずは「髪」。「髪型」=短期で結果が望める効率の良い美容手段と捉えられるのかもしれません。

「髪質」も3位に入っており、「改善のためにお金・時間をかけたい」上位に髪に関するものが多いのも注目です。

 

[ポイント別改善・維持意向(お金・時間を使いたいか)]
(女性15~69歳)n=6,600 トップ5

女性がお金・時間を使いたいパーツ

②「髪型」・「髪質」・「髪の量」にお金をかけたい女性は、2年連続で増加

「髪型」「髪質」「髪の量」に対して「お金・時間をかけたい」意向を2018年、2019年、2020年の経年変化で見てみましょう。

 

[ポイント別改善・維持意向(お金・時間を使いたいか)]
(女性15~69歳)n=6,600

女性がお金・時間を使いたいパーツ(髪)
※「髪型」「髪質」「髪の量」を抜粋。「とてもそう思う」「まあそう思う」の合計

実は全て2年連続で増加しているのです。髪に対しての改善ニーズはコロナ禍でも上がっていると捉えられます。

前年からいちばん増加幅が大きかったのは、「髪の量」。生活の変化も関係があるのかもしれません。

③「髪型」に対する改善意欲:10代は7割超え

続いて、10代後半から40代までの年代別のデータを見てみましょう。まずは髪型。

 

[「髪型」の改善のために、お金や時間を使いたい]
(女性15~19歳 n=600、20代以上は各年代 n=1,200)

髪型にお金・時間を使いたいか調査
※「とてもそう思う」「まあそう思う」の合計

「髪型」に対していちばん「改善のために、お金や時間を使いたい」と思っているのは、10代。前年からの増加幅ももっとも高いです。

メイクがあまり出来ない学生さんも多いこの層は、より「髪型」に対して意識が高くなることが考えられます。

また、30代、40代の前年比が上昇していることにも注目です。後述しますが、30代、40代は髪の悩みが増えてくる世代。その悩みを解消するために、髪型でも改善志向が高くなるのかもしれません。

④「髪質」に対する改善意欲:10代~40代の全年代で昨年から大きく増加

「髪質」改善のために、お金や時間を使いたいと考える女性の年代別のデータです。

 

[「髪質」の改善のために、お金や時間を使いたい]
(女性15~19歳 n=600、20代以上は各年代 n=1,200)

髪質改善にお金・時間を使いたいか調査
※「とてもそう思う」「まあそう思う」の合計

10代~40代のすべての年代で前年からスコアが大きく増加しています。

緊急事態宣言以降、一時的に美容室への来店頻度が下がり、これまで通りのケアが受けられていない方もいるでしょう。サロンに通ったときには、「しっかりとしたトリートメント」など、髪質にアプローチするメニューのニーズは高そうです

⑤「髪の量」に対する改善意欲は、10代と30代が昨年から10ポイント以上増加!

「髪の量」改善のために、お金や時間を使いたいと考える女性の年代別のデータです。

 

[「髪の量」の改善のために、お金や時間を使いたい]
(女性15~19歳 n=600、20代以上は各年代 n=1,200)

髪の量の改善にお金・時間を使いたいか調査のデータ
※「とてもそう思う」「まあそう思う」の合計

今回の調査で、「髪」の中で、前年比からの増加幅が大きかったのが「髪の量」。年代別では、10代と30代女性が前年から10ポイント以上も増加していることが特徴的です。

2020年以降は、急激な生活の変化でストレスを感じている方も多いかもしれません。そんな中でサロンにお越しいただいたお客さまには、「ヘッドスパ」でのリラックスや薄毛予防のご提案も喜ばれそうです。

⑥40代女性の「白髪」の悩みは2人に1人以上へ

[白髪に対する悩み]
(女性15~19歳 n=600、20代以上は各年代 n=1,200)

白髪の悩みにお金・時間を使いたいか調査のデータ

最後にご紹介するデータは「白髪の悩み」について。

「あなたが感じている具体的な悩みについて、あてはまるものをお選びください。」という設問に対して、「白髪」は「顔のシミ・シワ・ホウレイ線」に次ぐ2位。

年代別に見ると、30代から40代にかけて悩みを抱える女性が急増し、40代では56.8%。2人に1人以上が白髪の悩みを抱えている結果に。

生活面でも40代はお子さんのいらっしゃる方、仕事を続けられている方、ご家族の介護をされる方、など様々にライフスタイルが多様化しています。2020年4月の緊急事態宣言以降の生活の変化でストレスを抱える方も増えているかもしれません。

また、「40代に入って体調が変わった」など、年齢による変化も感じやすいでしょう。

「おしゃれ染め」に慣れている40代女性へ「白髪対策」のご提案

40代女性の多くが悩みを抱える「白髪」。コロナ禍でも、白髪のメンテナンスは必要。「短い時間でプロの手入れを」と、カラー専門店で時短メニューを打ち出し人気が出ている例もあります。

また今の40代の女性は、10代、20代の頃から「美容室でのオシャレ染め」の経験がある世代。

「安室 奈美恵」さん、「工藤 静香」さん、「小泉 今日子」さんなど、芸能人のファッションや髪型の影響を受けて、10代、20代にサロンでのカラーリングも一般化している世代です。(「学生の頃美容で影響を受けた有名人」(2019年ホットペッパービューティーアカデミー調べより)

言い換えれば、カラーリングに抵抗のない世代。「グレイヘア」の認知も高まり、「白髪は隠す」だけではなく「白髪を美しく見せる」「白髪を生かしたカラーリング」などもニーズが高まりつつあります。ハイトーンカラーやグラデーションカラーで白髪をよりキレイに見せる提案なども、美容意識の高いオトナ女性に喜ばれるかと思います。

 

田中 公子

ホットペッパービューティーアカデミー研究員

TANAKA KIMIKO/ホットペッパービューティーアカデミーの調査研究員として、2012年から活動。「美容センサス」をはじめとするカスタマーの美容サロンに対する利用行動・意識調査や美容消費の兆しを発信。セミナー講演、業界誌・一般誌・TVなど取材多数。共著に『美容師が知っておきたい50の数字』『美容師が知っておきたい54の真実』(女性モード社)ほか。

データ出典
「美容センサス2020年下期」(ホットペッパービューティーアカデミー)(2020年12月発表)
〇調査期間:2020年8月14日(金)~ 8月21日(金)
https://bit.ly/3rhQI3v

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