
6月22日に投開票された東京都議選。
その結果を受けて政界は揺れ、参院選にも影響を及ぼそうとしています。
今回の「週刊タイパニュース」では、都議選の結果について解説します。
都議選の結果が参院選に影響!?
こんにちは!ジャーナリストでVTuberとしても活動している宮原健太です。
東京都議選の結果や、それを受けた政治の動きがテレビ新聞などでさまざま報じられています。
東京都民でない人にとっては「私は関係ない」と思うかもしれませんが、今回ばかりはそうではありません。
なぜなら、前回解説した通り、今年は都議選と参院選がかぶる「巳年選挙」にあたり、選挙結果が参院選に影響を与えるからです。
はたして、最新の政治情勢はどうなっているのでしょうか。
注目の東京都議選の結果は?
まずは選挙結果を見ていきましょう。
自民党は選挙前の24議席から21議席に減らし、都議会の第一党から転落しました。(なお、選挙後に自民党は裏金問題で非公認になった議員など3人を追加公認しましたが、それでも第一党には届いていません)
また、自民と同じ国政与党である公明党も23議席から19議席に減少。
対して、都民ファーストの会は25議席から31議席に増やして4年ぶりに第一党に復活。
国民民主党もこれまで議席を持っていなかったところから、9議席を獲得し、国政与党の批判票の受け皿となっていることを印象付けました。
そして、新興政党の中では参政党が3議席を獲得したことが注目された一方、石丸伸二氏が率いた再生の道は候補者全員が落選し、明暗が分かれました。

参院選にはどのような影響を与えるのか
これらの結果はどう参院選に影響を与えるのでしょうか。
答えは単純で、都議選で議席を伸ばした政党の勢いが増し、議席を減らした政党の勢いが衰えるのではないかと予想されます。
そのため政府与党にとっては厳しい戦いになっていくでしょう。
議席を伸ばした都民ファは参院選に候補者を擁立する予定がないですが、もともと国民民主党が小池百合子都知事の希望の党の流れを汲むことを踏まえると、都民ファと国民民主は兄弟政党のようなところがあるため、その票は参院選では国民民主に流れるとみられます。
また、新興政党の中で独り勝ちした参政党への注目度も高まっていくことでしょう。
参院選の投開票日は7月20日
こうした結果や影響を受けて、各政治家は参院選に向けて邁進していくことになります。
国政では一体どのような国民の審判が下るのか。
投開票日は3連休中日の7月20日になりますが、期日前投票なども駆使して投票に行くようにしましょう。
次回はまた別のニュースについて解説します!
ぜひ、お楽しみに!

宮原 健太
ジャーナリスト、YouTuber
1992年生まれ。2015年に東京大学文学部を卒業し、毎日新聞社に入社。宮崎、福岡でさまざまな事件、事故、災害現場の報道に携わった後、東京政治部で官邸や国会、政党や省庁などを取材。自民党の安倍晋三首相や立憲民主党の枝野幸男代表の番記者などを務めた。2023年に独立してフリーで活動を開始。文春や集英社、PRESIDENT Onlineや現代ビジネスなど様々な媒体に記事を寄稿している。YouTubeチャンネル「記者VTuberブンヤ新太」ではバーチャルYouTuberとしても活動しており、日々のニュースを分かりやすく解説している。
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編集/大徳明子 文・図表/宮原健太(ジャーナリスト)
