
今週末の6月22日に投開票される東京都議選。
その行方は参院選や政治全体の行方を左右すると言われています。
今回の「週刊タイパニュース」では、最新の政治情勢について解説します。
都民以外からも注目される東京都議選
次の日曜日である22日には東京都議選の投開票が行われます。
といっても、都政について仕事をする都議会議員の選挙になるので、東京都民以外は関係ないと思っている人が多いかもしれません。
確かに、都民以外には投票権もないわけですが、実はこの選挙が今後の国政に大きな影響を与えると言われています。
なぜなのでしょうか。
12年に1度の巳年選挙
理由の1つとしては、今年が12年に1度の都議選と参院選が重なる年であるということがあります。
都議会議員の任期は4年間なので都議選は4年に1度あり、参議院議員の任期は6年間ですが半数ずつ改選されるので参院選は3年に1度行われます。
なので、12年に1度、両方の選挙が重なる年があるわけですね。
干支でいうと巳年にあたるため、このことを「巳年選挙」と言う事もあります。
都議選は各党の最新情勢を表す?
さらに、都議選は各党の現在の情勢を示しやすいとも言われています。
東京都は他の地域と比べて、全国各地からさまざまな人が集まるため、人口が流動的で、相対的に昔ながらの地縁が少ないという特徴があります。
そのため、地域色などに邪魔されず、現在の各政党の力がダイレクトに選挙結果に出やすいと見られているのです。

参院選の前哨戦として国政を左右
このようなことから、都議選は参院選の前哨戦になると見られており、その結果が参院選に影響を与える、ひいては国政を左右すると言われているのです。
といっても、小池百合子都知事が率いる都民ファーストの会が出現してからは、国政政党ではない東京の地域政党が一定の議席を獲得するようになったため、昔と比べると参院選との繋がりが少なくなったのではないかという指摘もあります。
しかし、都議選で伸び悩んだ政党は、参院選に向けて出鼻をくじかれるのも事実です。
その結果はどんな内容になるのかは、東京都民以外からも注目されています。
次回は都議選の結果を受けた政治情勢について解説します!
ぜひ、お楽しみに!

宮原 健太
ジャーナリスト、YouTuber
1992年生まれ。2015年に東京大学文学部を卒業し、毎日新聞社に入社。宮崎、福岡でさまざまな事件、事故、災害現場の報道に携わった後、東京政治部で官邸や国会、政党や省庁などを取材。自民党の安倍晋三首相や立憲民主党の枝野幸男代表の番記者などを務めた。2023年に独立してフリーで活動を開始。文春や集英社、PRESIDENT Onlineや現代ビジネスなど様々な媒体に記事を寄稿している。YouTubeチャンネル「記者VTuberブンヤ新太」ではバーチャルYouTuberとしても活動しており、日々のニュースを分かりやすく解説している。
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編集/大徳明子 文・図表/宮原健太(ジャーナリスト)
