総務省・家計調査「理美容サービス」は5.4%増の3万7589円。カット横ばい、パーマ減少

統計データ


総務省家計調査報告の理美容サービス2019

「理美容サービス」は1世帯で年間3万7589円

総務省が2月7日に発表した「2019年の家計調査報告(家計収支編)」によると、「二人以上の世帯」(平均2.97人)の消費支出総計は352万547円だった。

「理美容サービス」(温泉・銭湯入浴料、その他を含む)は3万7589円(前年比105.4%)で、支出全体に占める割合は1.1%

このうち、理髪料、パーマネント代、カット代の合計は1万4692円(前年比99.9%)で全体構成比は0.4%となった。

総務省家計調査報告の理美容サービス2019

2015年を100とした場合の2019年支出は、以下の通り。年間の支出額のため、要因としては単価、来店回数それぞれの増減が考えられる。

・理髪料(A):98.7(5207円⇒5139円)

・パーマネント代(B):74.3(4500円⇒3345円)

・ヘアカット代(C):101.5(6115円⇒6208円)

(A)~(C)計:92.9(1万5822円⇒1万4692円)

カットは微増したが、利用者減の続くパーマネントは2015年比で25.7%減少した。

サロンで施術するヘアカラーは「他の理美容代」に含まれるが、エステティックやリラクゼーション、着付、ヘア&メイクアップなども含まれるため、ヘアカラー単体での数値は不明。

なお、基本となる衣食住については、「食料」96万5536円(構成比27.4%)、「住居」20万5235円(構成比5.8% ※持家率85.1%)、「被服及び履物」13万5677円(構成比3.9%)だった。

「理美容用品」は5万6755円、ヘアケア用品堅調

総務省家計調査報告の理美容プロダクツ2019

「理美容用品」は5万6755円で、家計支出全体に占める割合は1.6%。

「石けん類・化粧品」には化粧水や乳液、メイク用品など化粧品全般が含まれるため、この項目が5万834円と大半を占める。

ドラッグストアなどで販売される「ヘアカラーリング剤」は1666円で、前年比3%増、2015年比4.8%増。シャンプー、ヘアトリートメント、整髪料などのヘアケア用品も増加した。

「理美容サービス」への支出は家計の1.1%

総務省の家計調査報告の費目は「食料」住居」「光熱・水道」「家具・家事用品」「被服及び履物」「保健医療」「交通・通信」「教育」「教養娯楽」「その他の消費支出」の10を大分類とする。

それぞれの支出割合を円グラフにすると、以下の通り(2019年統計で作表)。

総務省家計調査報告の大分類

「理美容サービス」「理美容品」とも「その他の消費支出」に分類される。家計の支出に占める割合は、「理美容サービス」1.1%、「理美容品」1.6%。

美容室の経営という立場から見ると、‟質の高いサービスを提供して単価を上げる”のは王道の施策だが、お客さまはひとつの財布から様々な費用を出しており、理美容に出す金額はわずか1%強にすぎない。

消費者の節約志向やオーバーストアの環境下で生き残っていくには、化粧品や健康食品を販売する、娯楽性の高いサービスを提供する、各種サービスの紹介による代理店手数料を得るなど、他からパイを奪うような戦略、従来の美容室の枠組みを超える施策が求められることになるのかもしれない。

備考)家計調査は,全国の約9000世帯を調査し、全体を推計する標本調査。「二人以上の世帯」「総世帯」「単身世帯」の3種があり、「二人以上の世帯」のみ月次調査結果を発表
▽家計調査基本事項=
https://www.stat.go.jp/data/kakei/search/before.html

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