米の価格高騰はなぜ起きている? 宮原健太の週刊タイパニュース(81)

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米の価格高騰はなぜ起きている? 宮原健太の週刊タイパニュース(81)

スーパーで売っている米の価格が高騰し、なかなか値段が下がらない状況が続いています。

石破政権では農水大臣が失言で交代する事態も起きてしまいました。

今回の「週刊タイパニュース」では、米の価格高騰について解説します。

米の値段は1年前の2倍以上に

こんにちは!ジャーナリストでVTuberとしても活動している宮原健太です。

皆さんはスーパーでお米を買っていますでしょうか。

私は自炊もするので、ほぼ毎日、買った米を炊飯器で炊いていますが、本当に値段があがりましたよね。

農林水産省が5月19日に発表した直近の米5キロの平均販売価格は、前の週より54円高い4268円となり最高値を更新、1年前と比べて2倍以上の値段となっています。

どうして、こんな事態になってしまったのでしょうか。

スーパーから米が消えた「令和の米騒動」

米の価格高騰を紐解くためには、昨年起きた「令和の米騒動」までさかのぼる必要があります。

昨年の夏、スーパーから米が消える現象が全国的に起きたことは記憶に新しいでしょう。

その原因としては、「インバウンド(訪日外国人)の増加による米の需要拡大」「ウクライナ戦争の小麦高騰による米の消費増加」「南海トラフ地震臨時情報による米の買いだめ」があったと言われています。

新米シーズンになっても価格は下がらず

スーパーからの米消失は1~2カ月ほどで収まったわけですが、米の需要に対して供給が少ない状況が続き、価格はどんどん高騰していきました。

しかし、政府は「新米が収穫されれば供給が増え、価格は落ち着く」として、特に対応を取らずに放置。

新米がスーパーに並ぶ時期になっても価格は一向に下がらず、現在まで至っています。

スーパーから米が消える「令和の米騒動」以降に価格高騰が続いている

現在まで価格が上がっている要因は?

どうして、米の価格が下がらず、逆に上がり続けているのか。

政府は当初、「米の価格を吊り上げるために一部業者がストックしている」と主張していました。

一方、専門家からは、猛暑の影響で米が脆くなり、精米時に割れてしまう「胴割れ」が発生、その結果、お米の量は農水省が把握しているよりも少なくなっているという指摘も出ています。(農水省は精米する前の玄米の状態での収穫量のみ調査している)

その後、農水省は備蓄米の放出を実施しましたが、それでもなかなか米の価格は下がっていません。一体なぜなのか。

次回も引き続き、米の価格高騰について解説します!

ぜひ、お楽しみに!

宮原健太(フリージャーナリスト・記者YouTuber)

宮原 健太

ジャーナリスト、YouTuber

1992年生まれ。2015年に東京大学文学部を卒業し、毎日新聞社に入社。宮崎、福岡でさまざまな事件、事故、災害現場の報道に携わった後、東京政治部で官邸や国会、政党や省庁などを取材。自民党の安倍晋三首相や立憲民主党の枝野幸男代表の番記者などを務めた。2023年に独立してフリーで活動を開始。文春や集英社、PRESIDENT Onlineや現代ビジネスなど様々な媒体に記事を寄稿している。YouTubeチャンネル「記者VTuberブンヤ新太」ではバーチャルYouTuberとしても活動しており、日々のニュースを分かりやすく解説している。​

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編集/大徳明子 文・図表/宮原健太(ジャーナリスト)

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