③年内に100店舗へ、生産性3倍の加盟サロンも
── 現在の加盟店数を教えてください。また、どのようなサロンが加盟されていますか?
オープン待ちも合わせてFC加盟店は全国60店舗、年内に100店舗を超える見込みです。募集開始は2024年なので2年で100店舗はスピード感があるかと思います。
サロン経営者の抱えている問題や方向性はさまざまですが、「今後、何をやったらいいか分からない」という話をよく耳にします。特に、人口減少に対しての対策が出来ないという話がよく出ます。全体のわずか数%しかいない、来店回数が多く単価の高いお客さまを狙うには、かなりの競争力が必要です。単価を上げるにしても、お客さまの実質所得が下落しているため、そう簡単には行かないでしょうし、来店回数が落ちる可能性もあります。
また、関東の成功事例が地方では刺さりにくいとうかがいます。単純なことですが、広島と東京を比較すると、お客さまの数は10倍違います。東京は人口が増加していますが、地方は20%近く人口減少が進んでいます。平均賃金も20%ほどの違いがありますし、高級外車の7割は関東圏で登録されているというマーケットの違いもあります。市場が違うのですから、成果に差が出るのは当たり前かと思います。
また「いろいろトライしてみたが経営が思うように行かない」「赤字経営から脱却したい」「今後さらに拡大していきたい」という経営者の方が多いように思います。現在のサプライチェーンに疑問を持っている経営者の方にも、関心を寄せていただいています。
── 年内に100店舗を見込む勢いですが、加盟サロンの一例をご紹介いただけますか?
沖縄・島尻郡の「CLALA八重瀬店」は、FC加盟前は低価格帯のサロンでした。2022年当時の客単価は5085円、一人当たりの生産性は39万3783円。それが加盟後は客単価が1万1826円、生産性は133万4008円と1年で3倍になりました。「収益をあげたい」「生産性を上げたい」そして「スタッフを幸せにしたい」と思っているサロン経営者の方には、ぜひご検討いただきたいですね。

── サブスクシステムを可能にする最大の要因は何でしょうか?
コンサルティングをする中で、私自身がいつも意識していることが「ユーザーのニーズはどこにあるのか」ということです。サブスク会員はもちろん、社員からもアンケートをよくとります。私は美容師ではありませんし現場に立ちませんから、「現場スタッフの声だけでは分からない」、逆に「お客さまの声から分かることもある」とも思っています。消費行動はお客さまのニーズの現れですので、ニーズに合わせたサービスをすることを重要視しております。
④ヘアケアからインナーケアまで100アイテム超の品ぞろえ
── 豊富なアイテム数が魅力ですね。現在のCLALA商品の内容を教えてください。
現在は118アイテムになります。ヘアケア、スキンケア、メイク、インナーケア、ライフスタイル商品など多様にそろえており、お客さまの多様なニーズに応えられるようにしています。
商品を開発する際は、先にお客さまにアンケートを取り、使っている商品のメーカー、種類、価格、機能性などの声を何百と集めて商品化しています。とにかく重点をおいているのが、お客さまの消費行動です。
データを集積し、傾向を分析し、売れる商品と製造量を事前に把握しているため、デッドストックはひとつもありません。ロスが出てしまうと、売れ筋の商品価格に載せないと行けなくなるため、ロスを出さないことで原価への転換をしないよう努めています。また、大手一流メーカー同様のボリュームで大量生産することで製造コストを抑えています。その原価の恩恵をお客さまとFC店の利益になるようにしています。

── サブスクシステムを検討しているサロン経営者にメッセージをお願いします。
人口減少への対策、お客さまの実質賃金の下落など、数年前とは経営環境も変わり、なかなか有効手段がないとのお声をよく聞きます。CLALAのサブスクシステムに加盟されている経営者の多くは、業界の平均賃金に大きな疑問を持っておられる方々で、スタッフが人生を安心して長く働けるようにしていきたいとおっしゃいます。CLALAのサブスクシステムを利用いただき、経営者・従業員・お客さまの誰もが幸せになれる経営を実現していただけたらと思います。
撮影/堀行丈治