
フェイシャル競技部門では、会場は凛とした緊張感に包まれた
2025年6月17日、立川ステージガーデンで、ボランティア団体・エスグラが主催するコンテスト、第15回エステティックグランプリのグランプリファイナルが開催された。
大会は、フェイシャル技術部門、顧客満足サロン部門、ボディ結果出し部門の3部門で構成されている。
目次
フェイシャル技術部門は、12名のファイナリストが熱戦を繰り広げた
630名の参加者の中から117名がエリアファイナルに進み、そこから選出された12名がグランプリファイナルに挑んだフェイシャル技術部門。
目を見張る身体と連動した滑らかな手技で、観客を魅了した。
グランプリを獲得したのは、長野のNADESHICO SPA by ANGELUX(ナデシコ スパ バイ アンジェラックス)の堀間詩捺さん。「引き続き技術や知識の習得に邁進します」と述べた。
堀間さんは、2026年にフランス・パリで行われる世界大会「ベスト スパ セラピスト」(エレガンスアカデミー主催)への切符を手にした。


グランプリの堀間さんに続き、愛知のピー・ブリエ弥富本店の山之城祥世さんが準グランプリに、福岡のビューティースキンラボ筑紫野店の向江優子さんが3位に選ばれた。山之城さんは、昨年も準グランプリを受賞している。

野村純子さんが総評を行い、「お客さまへの愛情をフリー項目にしました。お客さまを大切にする心が、声がけや、行動として所作に表れているかをみました」と話した。
顧客満足サロン部門は、充実のパネルディスカッションを展開
2度にわたるモニター調査をもとに393サロンが評価された顧客満足サロン部門。グランプリファイナルでは、5つ星サロンに選ばれた20サロンが檀上に上がり表彰された。

20サロンのうち3サロンの店長が登壇し、「お客さま満足度を高める取り組み」をテーマにパネルディスカッションが行われた。
青森のLutan Riche 花麗(ルタン リッシュ ハナレ)の川村奈々さんは、「カウンセリングでは、より深掘りした質問をして、お客さま自身で気付きを言葉にしてもらう」。
大阪のRECONTE(レコンテ)狭山店の國谷雅美さんは、「コースや商品を勧めることが苦手だったが、本気でお客さまに向き合いたいからこそ、プロとして必要なことを提案しないのは失礼だと思っている」。
サロンドヴィーナス新宿店の村上真由さんは、「ホームケアをコースより先に提案して、聞く耳を持ってもらう」と、それぞれの工夫や学びを共有した。
ボディ結果出し部門は、Asian Fieldの多久和亜紀さんが三冠
492名が参加し、減少比率(どれだけ痩せたか)と基準比率(どれだけ理想に近づけたか)のもと、18名が表彰されたボディ結果出し部門。
プリンセスクラス(18~34歳の女性モデル)は、京都のbonte(ボンテ)の矢野美幸さんがグランプリに輝いた。

「結果が出なくて自信を無くしたこともあったが、たくわ式ダイエットメソッドで1カ月で5kg減量できたことが突破口となった」と矢野さん。
レディクラス(35〜49歳の女性モデル)、クイーンクラス(50歳以上の女性モデル)、メンズクラス(18歳以上の男性モデル)は、愛知のAsian Field(アジアンフィールド)の多久和亜紀さんが総なめした。

多久和さんは、「この7年間色々な苦労がありましたが、三冠制覇することができました」と涙ながらに話した。
「今期のテーマは変革」。感謝とともに決意を述べた日下麻衣理事長

エステティシャンになって20年、自身も現役で施術にあたっている日下麻衣理事長。「今日までの努力・葛藤・覚悟が会場に伝わり、会場が感動に包まれました」と感想を述べた後、「世界大会に同行し、繊細な技術や日本ならではの美意識は世界に通じると思ったが、進化し続けなければならない」と決意を表した。
また、協賛ブースが14社出展し、休憩時には賑わいを見せた。



第16回も、それぞれの部門で募集を開始している。
取材・文・撮影/岡田真麻

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