
リクルートの2026年3月期第1四半期決算は、売上高は2.5%減少したものの、営業利益率の改善で営業利益は20.3%増加した。
主力の求人広告サービスの収益計上方法変更や米国市場の需要減少が売上に影響を与えた一方、美容関連サービス「ホットペッパービューティー」が堅調に推移し、利益拡大に寄与した。
通期予想は売上高が微減を見込むが、利益面では増加を見込んでいる。
売上高、営業利益、税引前利益、親会社の所有者に帰属する当期利益、EBITDA+S
2026年3月期(2025年4月1日~2026年3月31日)※連結
売上高
8788億3900万円(前年同期比2.5%減)
営業利益
1537億3400万円(同20.3%増)
税引前利益
1589億4600万円(同12.3%増)
親会社の所有者に帰属する当期利益
1209億3600万円(同13.6%増)
EBITDA+S
1871億5100万円(同4.5%増)
※EBITDA+S:2026年3月期より、名称を調整後EBITDAから変更。算出方法は従来から変更なく、営業利益+減価償却費及び償却費(使用権資産の減価償却費を除く)+株式報酬費用±その他の営業収益・費用。
セグメント別売上高の概要
セグメント | 売上高(億円) | 利益(億円) |
HRテクノロジー | 341,796 | 119,467 |
人材派遣 | 408,156 | 26,879 |
マーケティング・マッチング・テクノロジー | 136,856 | 43,277 |
ホットペッパービューティーや業務支援サービス「Airシリーズ」などを含むマーケティング・マッチング・テクノロジー事業は、売上高・利益ともに好調で、グループ全体の業績を押し上げた。
一方、HRテクノロジー事業(Indeedなど)は、ドル建てでの為替影響や北米・欧州での求人需要の鈍化を受けて減収減益。人材派遣事業も、海外市場での需要調整や人件費の上昇が影響し、前年同期比で減収減益となった。
通期の業績予想
2026年3月期(2025年4月1日~2026年3月31日)※連結
売上高
3兆5200億円(前年同期比1.1%減)
総利益
2兆760億円(同0.5%減)
営業利益
5400億円(同10.1%増)
親会社の所有者に帰属する当期利益
4280億円(同4.8%増)
EBITDA+S
6970億円(同2.7%増)
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