
コーセーの2025年12月期第2四半期(2025年4月1日~6月30日)の売上高は、前年同期比0.9%増の1605億2400万円となった。
欧米・アジアで減収したものの、日本国内における主要ブランドの売上が大きく伸長し、全体で微増。しかし、営業利益が販管費の増加により減益するなど、営業利益、経常利益ともに前年同期比二桁減となった。
売上高、営業利益、経常利益、純利益
売上高
1605億2400万円(前年同期比0.9%増加)
営業利益
113億1900万円(同17.7%減)
経常利益
96億700万円(同49.1%減)
親会社株主に帰属する四半期純利益
70億9600万円(同38.9%減)
セグメント別売上高の概要
セグメント | 売上高 (百万円) | セグメント利益 (百万円) |
化粧品 | 127915 (0.9%増) | 9786 (20.0%減) |
コスメタリー | 31257 (0.0%増) | 3769 (3.4%減) |
その他 | 1351 (17.4%増) | 722 (26.0%増) |
主な取り組み
◯ 2025年はヘアケア・スキンケアカテゴリーを成長領域、クレンジングやシートマスク、日焼け止めを重点領域として競争力を強化。
◯ 機能価値にファンの多い「メイクキープシリーズ」や「クリアターン イラストレーターコラボシリーズ」によるZ世代へのシートマスク需要拡大など、顧客との接点拡大に成功していることが国内コスメタリー事業増収の要因となっている。
◯ 原材料費高騰にともなう収益性確保の取り組みとして「アルビオン」を4月1日、「DECORTÉ(デコルテ)」を6月1日に価格改定。かけこみ需要及びその反動があるも、上記実績にはプラス影響となった。
今後の予定
◯ コーセー ミルボン コスメティクスの美容室専売品ブランド「iMPREA(インプレア)」からエイジングケア化粧液「リンクレスチューナー」を発売する。(9月)
◯ 主要ブランドに続き、年内に価格改定を実施予定。10月1日には「雪肌精」「インフィニティ」や美容室店販でも流通している「ONE BY KOSÉ(ワンバイコーセー)」も価格改定対象となる。
◯ そのほか日本国内の事業戦略では、主要ブランド「アルビオン」への利益拡大の取り組みとコスメタリー事業へ注力する方針を掲げた。
通期の業績予想
2025年12月期(2025年1月1日~12月31日)※連結
売上高
3360億円(前年同期比4.1%増)
営業利益
200億円(同15.2%)
経常利益
207億円(同4.4%)
親会社株主に帰属する当期純利益
138億円(同83.7%)
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