定額制セルフエステスタジオ「ボディアーキ」が10億円の資金調達 出店加速に弾み

経営・業界動向
定額制セルフエステスタジオ「ボディアーキ」が10億円の資金調達 出店加速に弾み

1年半で16店舗展開、集客強化へ

全室個室の定額制セルフエステスタジオ「BODY ARCHI(ボディアーキ)」を展開する株式会社ボディアーキ・ジャパン(東京都渋谷区/代表取締役社長:荒井千詠 )は、第三者割当増資により、10億円の資金調達を実施した。これにより、同社の時価総額は39億円となった。

同社は、東証一部上場の株式会社ネクシィーズグループ(東京都渋谷区/代表取締役社長:近藤太香巳)の子会社。

2018年11月の表参道店オープンを皮切りに、現在は16店舗を展開。今後も札幌店、名古屋2号店、武蔵小杉店、福岡店、銀座2号店、二子玉川店、新宿2号店、岡山店などの出店を予定している。

今回の増資はプロモーション費用などに充てる考えで、各種Web広告の投下、テレビ・Web媒体・雑誌・YouTubeなどのメディア戦略を展開し、集客を大幅に強化する。

ウィズコロナ時代に適合する「全室個室」

ジムやフィットネスクラブ、ホットヨガはソーシャルディスタンスが取りにくい業態として懸念され、コロナ禍で経営に打撃を受けたところが少なくない。

一方、ボディアーキは〝満足いくまで自分自身のボディラインとストイックに向き合うことができる新感覚〟をコンセプトとした全室個室のため、接触の心配が大幅に抑えられる。

「全室個室の空間設計」「定額制キャッシュレス決済、バーコード認証によるスマート チェックイン」「タブレット端末でのセルフ施術」などで濃厚接触を回避していることから、営業再開後、順調に推移しているという。

営業を再開した5月15日から6月22日までの初回体験予約数および既存会員利用者数は、延べ3万3228件を超えた。同社では「ボディアーキは、ウィズコロナの時代に適合している」と手ごたえを感じている。

株式上場を視野に出店増

親会社の代表である近藤太香巳氏は、2004年11月にネクシィーズグループが東京証券取引所一部へ上場した当時、東証一部の最年少創業社長だったことでも知られる実業家。10億円の主要割当先も、次のように著名な実業家が顔をそろえる

株式会社ネクシィーズグループ
代表取締役社長 兼 グループ代表 近藤 太香巳

SBIグループ
グループ代表 北尾 吉孝

株式会社DDホールディングス
代表取締役社長 松村 厚久

相川メディカルマネージメント株式会社
代表取締役 相川 佳之 ※湘南美容グループ代表

株式会社サイバーエージェント
代表取締役社長 藤田 晋

=敬称略=

なお、今回の資金調達はシリーズAとの位置づけで、シリーズBの資金調達も予定しているとのこと。

ボディアーキ・ジャパンは2020年2月1日付で、株式会社ディーナ・キレイ研究所から、サロン名を冠した社名へ変更した。店舗数の増加とPR強化を行い、株式上場を視野に更なる拡大を目指す構えだ。

編集長の目

ウィズコロナ、新しい生活様式、ニューノーマルなど様々な言葉が飛び交っていますが、濃厚接触リスクの低さが強みになるというのはまさに新しい付加価値です。

個室型×定額制のセルフエステサロンというビジネスモデルは、10億円を調達できるだけの価値があると判断されました。

ヘアサロンには、完全個室型、シャンプー&ブローなどの定額制(サブスクリプションモデル)、ヘアカラー剤を持ちこんでブローは自分で行うセミセルフ式などがあります。組み合わせ次第で、新たなマーケットが創出されるかもしれません。

関連キーワード

注目キーワード

新着記事一覧   トップページ  
Top