ヤーマン中間は減収減益、通期も赤字見通し 通販やインバウンド客減少など影響

経営・業界動向
ヤーマン中間は減収減益、通期も赤字見通し 通販やインバウンド客減少など影響

ヤーマンの2025年12月期第2四半期は、売上高が前年同期比9.5%減の115億1100万円、経常損益は11億3000万円となり、減収減益となった。

地上波テレビ通販の不振、新規取引開拓の遅れやインバウンド客の落ち込み、中国向けの広告宣伝費増加などが影響、通期の損益についても8億円の赤字に下方修正した。

売上高、営業利益、経常利益、中間純利益

2025年12月期第2四半期決算(2025年5月1日~10月31日)※連結

売上高

115億1100万円(前年同期比9.5%減)

営業利益

△11億6000万円(-)

経常利益

△11億3000万円(-)

親会社株主に帰属する中間純利益

△11億9600万円(-)

1株当たり中間純利益

△21円75銭(-)

※包括利益 △10億8400万円

セグメント別売上高の概要

同社は、将来的な成長基盤を確立するための戦略的投資と国内事業の収益構造改革に取り組む過渡期にあり、2028年度末までの売上高700億円達成に向けた新たな中期経営計画を実施していく予定。

「『美顔器といえばヤーマン』の復活」「『日本発』グローバルで通用する製品・ブランド創り」をテーマに、研究開発や海外への投資を積極的に行いながら、通販、店販、直販、海外の各販路の最適化を図っていく。

セグメント売上高
(百万円)
セグメント利益
(百万円)
通販1157
(46.1%減)
306
(50.3%減)
店販3168
(20.5%減)
287
(61.5%減)
直販3656
(4.9%増)
372
(41.8%減)
海外3102
(3.9%増)
7
(99.3%減)
その他427206

主な取り組み

○ 完全コードレスのマスク型美顔器「ブルーグリーンマスク リフト」を発売し、日本先行発売を機に国内LEDマスク市場の創造とグローバル市場でのシェア拡大を目指す(7月)

○ キリンホールディングスと共同開発した減塩サポート食器「エレキソルト カップ/スプーン」を発売。イオン導入美顔器の中核技術を応用し、2025年度グッドデザイン金賞を受賞

○ 中国国家薬品監督管理局(NMPA)よりIPLクリアショットが第二類医療機器として認可を取得(7月)

○ 「おうちで美顔器の日」を迎えるにあたり、「ヤーマン美顔器総選挙」を開催。東京メトロ銀座駅構内での交通広告を展開(9月)

○ 天猫(Tmall)美容機器カテゴリで中国の「独身の日」商戦において昨年に続き販売実績1位を獲得。中国国内の代理店が運営しているヤーマンブランドの店舗における独身の日期間中の売上が1000万元を突破(11月)

○ 人気の「リフトドライヤー」が折り畳み式・海外でも使えるマルチボルテージ仕様にアップデートした「リフトドライヤースマート」を発売

○ シリーズ累計18冠のベストコスメ受賞したリフトロジーシリーズからアイケアモードを新たに搭載した上位モデル「リフトロジープロ」を発売

○ 美顔器発想の浸透技術をヘアケアに応用したヘアカラー・トリートメント浸透器「ヴェールヒートソニック」を発売

今後の予定

○ 毎日の歯磨きにリフトケアを組み合わせた電動歯ブラシ型美顔器「オーラルリフト」を全国の家電量販店で販売を開始(11月)

○ NMPA認可を取得したIPLクリアショットを中国国内で販売開始(11月)

○ 米国FDA認証を取得したウェアラブルEMS美顔器「メディリフト アイ」の米国における本格展開を図る

○ 中国最大のECセールに向けて需要の最大化を図るべく売上拡大施策を強化

○ 2028年度末までの売上高700億円達成に向けた新たな中期経営計画(2026年1月~2028年12月)の詳細を2026年3月中に公表予定

通期の業績予想

2025年12月期(2025年5月1日~2025年12月31日)※連結 

※2025年12月期は、決算期変更の経過期間に伴い8ヵ月間の変則決算となる。

通期の業績予想について、下方修正した。

売上高

165億円

営業利益

△8億円

経常利益

△8億円

親会社株主に帰属する当期純利益

△14億円

1株当たり当期純利益

△25円44銭

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