Safariアカデミーが「社会と戦う強い女性像」提案

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Safariアカデミーが「社会と戦う強い女性像」提案

 

「モードアスレチック」テーマにコレクション

ヴィダルサスーンパートナーシップサロンのSafariは 3月11日、福岡市内のダイニングバー・タンザナイト で「terrace.デザインカット&カラーセミナー」(NAKANO BEAUTY COLLEGE)を開催。

当日は、Safari Academyが提案する2019S/Sのトレンドとして「モードアスレチック(社会と戦う強い女性)」を発表した。

アンダーセクションとオーバーセクションのカラーリングを分けたツートンカラーにレイヤーを入れたマッシュウルフ

アンダーセクションとオーバーセクションのカラーリングを分けたツートンカラーにレイヤーを入れたマッシュウルフ

NobuEtoコレクション

左/ハイトーンにベビーオレンジを入れて前後でディスコネクションを入れたマッシュウルフスタイル。アウトラインは全てスライドカットで動きを出している。 右/アンダーセクションに短くレイヤーを入れ、オーバーセクションからワンレングスをかぶせて更にアウトラインはスライドカットを入れた外はねスタイル

ベリーショートに刈り上げてハイトーンにした、個性的なハンサムベリショスタイル。

ベリーショートに刈り上げてハイトーンにした、個性的なハンサムベリショスタイル

アウトライン全てをスライドカットで切り、毛先に自然な動きを出しつつ、前髪をかきあげたハンサムロングスタイル

アウトライン全てをスライドカットで切り、毛先に自然な動きを出しつつ、前髪をかきあげたハンサムロングスタイル

 

Safariではアカデミーを設け、ファッションやヘア・メイクのトレンドをサロンワークで提案するためのコレクションをS/S(春夏)、A/W(秋冬)の年2回発表している。

今回のセミナーでは、サファリ アカデミーを統括するクリエイティブディレクターのNobu Etoさん、サロン内外のカラー教育に携わっているKanaeさんが講師を務めた。

“アスレジャー”よりもエレガントに

Nobuさんはヴィダルサスーンアカデミーを卒業後、ヴィダルサスーンのクリエイティブディレクターであるビリー・カーリー氏のセッションアシスタントとして数々のコレクションや撮影を経験。その後、カーリー氏が独立して開いたサロンにスタイリストとして参加し、カットの教育を担当していた。

帰国後も各国のコレクションを注視しているNobuさんによると「これまではアスレチックとレジャーをかけ合わせた“アスレジャー”がトレンドでしたが、今季は少し変化している」という。

モードとスポーツをかけ合わせた“モードアスレチック”がトレンドとなり、エレガントでファッション性が高くなっています。ここ最近はずっとトレンドになっている“スポーティー”はやはり今期も切り離せないキーワード」と分析する。

セミナー当日は、8名のモデルでモードアスレチックを表現。

イギリス美容業界で経験を積んだNobuさんの「ロンドンのように、お酒を片手に受けられるラフな雰囲気のセミナーを開きたい」という思いからダイニングバーで開催したが、定員30名を上回る40名が参加し、好評を博した。

ラフな雰囲気のセミナー。コレクションのヘアメイクを披露するKanaeさん(手前)とNobu Etoさん

ラフな雰囲気のセミナー。コレクションのヘアメイクを披露するKanaeさん(手前)とNobu Etoさん

Nobuさんによる今季のトレンド解説

コレクションというのは、時代の流れ、社会的背景、空気感と密接な関わりがあります。

今季は、健康美ブーム、サステナブルマインド、ストレス社会、アジア市場の成長などが、パリ、ミラノ、ロンドン、NYのコレクションで共通しているキーワードになっています。

健康美、サステナブル、ストレス社会、アジアの成長

いま世の中は健康美ブームで、ジム、ランニング、ヨガを習慣にして、野菜中心の食生活や、オーガニックの食材を取り入れた食生活を心がけている人が増えてきています。また、サステナブルマインドは、環境破壊をせずに維持、継続できるという意味です。

ファッション産業というのは、大量の廃棄物や過剰在庫が生まれるので、サステナブルへの取り組みは切り離せません。そこで、オーガニックな素材やリサイクルされた素材を使用したコレクションを発表しているブランドが多かったです。

忙しい毎日を送る女性が多く、ストレスを感じている方が多いので、せめて身につける洋服だけでも優しい色にして、リラックスしてもらいたいという思いがあり、ピンク、イエロー、ブルー、グリーンのスモーキーパステルカラーが多かったのも印象的です。

NYコレクションに中国のデザイナーが招待されていたり、マイケルコースが中国の女優さんとコラボしていたり、アジア市場の成長を感じました。

ファッションのシルエットと色について

前季でも強い女性像というのは大きなトレンドでした。

前季はビックシルエットやパワーショルダーのようなシルエットで強い女性というのを表現していたのですが、今季は女性が自ら鍛えて身につけた強さを見せる手法へと中身が変化しています。

これまではアスレチックとレジャーをかけ合わせた“アスレジャー”がトレンドでしたが、今季は少し変化し、モードとスポーツを掛け合わせた“モードアスレチック”がトレンドになっています。よりエレガントでファッション性が高くなっています。

ここ最近はずっとスポーティーがトレンドですが、やはり今期も切り離せないキーワードになっています。

次に色ですが、日本流行色協会が2019年の春夏は、ホワイトとホワイトに近い透明感のあるパステルカラーと発表しました。

2018年は、スポーツ会などのパワハラ、セクハラ問題など、今まで隠されていた悪しき習慣などが次々と明るみに出ました。今の世の中はさまざまな変化が目まぐるしくて、先の見えない時代だからこそ“隠し事のないクリーンで透明感を感じる明るいパステルカラー”というのがトレンドに選ばれています。

ヘア&メイクについて

NYでは、引き続きダイバーシティ(多様性)をうたうデザイナーが多く、人種、体系が様々なモデルを起用していました。

メイクはヘルシーとドーリー顔へ二極化。ヘアは額を見せる知的なルック、センターパートやオールバックで自信に溢れる女性というのを表現しています。

今までは、長髪で女性らしさを表現していましたが、髪や外見ではなく、内面の女性らしさを追求していこうという思考に変化しています。

 

◆Nobuさんのロンドン研修記はこちらから
/tag/nobuetoのロンドン研修記

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