東証が60年ぶり市場再編 美容業界上場企業も新市場移行

経営・業界動向
東証が60年ぶり市場再編 美容業界上場企業も新市場移行

東京証券取引所は2022年4月4日、60年ぶりとなる大規模な市場再編を実施した。それに伴い美容業界の上場企業も新たな市場区分に移行した。

「プライム」「スタンダード」「グロース」の3区分に

旧来の4区分は、「市場第1部」「市場第2部」「マザーズ」「JASDAQ(スタンダード・グロース)」。今回新たに、最上位のグローバル企業向け「プライム市場」、中堅向け「スタンダード市場」、新興向け「グロース市場」の3区分がスタートした。

再編により、これまであいまいだった各市場のコンセプトを明確にし、東京株式市場の魅力を高め、海外からの投資を呼び込む狙いがある。

プライムには東証1部の約85%となる1839社が移行。スタンダードへの上場企業は1466社、グロースは466社となった。

美容室の上場企業

企業名変更前変更後
キュービーネットホールディングス1部プライム
ヤマノホールディングスJASDAQスタンダード
AB&Companyマザーズグロース
アルテ サロン ホールディングスJASDAQスタンダード
田谷1部スタンダード
エム・エイチ・グループJASDAQスタンダード

 

東証1部のキュービーネットホールディングスはプライムへ、田谷はスタンダードへ移行した。

美容メーカーの上場企業

企業名変更前変更後
資生堂1部プライム
コーセー1部プライム
MTGマザーズグロース
日華化学1部プライム※
同上名証1部名証プレミア
ヤーマン1部プライム
ミルボン1部プライム
ユーグレナ1部プライム
コタ1部プライム
アジュバンホールディングス1部プライム※

※は「上場維持基準の適合に向けた計画書」を開示している会社

東証1部のメーカーはいずれもプライムに移った。日華化学とアジュバンホールディングスは「上場維持基準の適合に向けた計画書」を開示しており、当面の間の経過措置として緩和された上場維持基準が適用される。

また、名古屋証券取引所も同日再編され、日華化学は名証1部から最上位のプレミアに移行。名証は「市場1部」「市場2部」「セントレックス」から、「プレミア市場」「メイン市場」「ネクスト市場」に再編された。

ディーラー・美容商社の上場企業

企業名変更前変更後
ビューティガレージ1部プライム

ディーラーで唯一上場しているビューティガレージは、1部からプライムに移行した。

美容関連の上場企業

企業名変更前変更後
リクルートホールディングス1部プライム
ミクシィ1部プライム
アイスタイル1部プライム
ティビィシィ・スキヤツトJASDAQスタンダード
セイファートJASDAQスタンダード
CS-Cマザーズグロース
デザインワン・ジャパン1部スタンダード
サインドマザーズグロース

 

東証1部のリクルートホールディングス、ミクシィ、アイスタイルはプライムに、デザインワン・ジャパンはスタンダードに移行した。

文/杉野碧

Salon.EC(サロンドットイーシー)の広告バナー長方形(記事下広告/AD)
AD(Salon.EC)

関連キーワード

注目キーワード

新着記事一覧   トップページ  
Top