経営・業界動向

女性のヘアカラー利用増加 10代顕著に(NBBA調査)

2年連続でヘアカラー利用増加

最近1年間に1回以上、サロンでヘアカラーの施術をした15~69歳の女性は、59.6%だった。2019年は54.3%、2020年は57.5%と、2年連続で増加している。

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年代別で見てみると、15~19歳と20代の増加が顕著だった。

15~19歳は、2019年が37.8%で、2021年は59.5%と20ポイント以上増加した。20代も、2019年は59.4%で、2021年は68.2%と、8.8ポイント伸びている。

昨今の若年層を中心としたファッションカラーブームが、数字からも見てとれる。

なお15~69歳のヘアカラーの平均利用回数は、5.1回。2020年の5.0回からほぼ横ばいだった。

約7割がヘアカラーはサロンで施術

ヘアカラーをどこでしたかの質問に対しては、70.4%の人が「サロン」と答えた。「自宅」は29.6%だった。

年代別にみると、30代以下では90%前後が「サロン」だが、40代から減り始める。70代では「自宅」と半々になっている。

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また、ヘアカラーの目的では、30代までは「おしゃれ染め」が圧倒的だが、40代で逆転。50代以上はほとんどが「白髪染め」を目的にしている。

ヘアカラー有無で年間平均利用額の差3万5千円

サロンで使った金額を見ていくと、サロンでヘアカラーもしくはブリーチをした人が、最近のサロンで使った平均金額は9952円。していない人は5347円で、約4600円の差があった。

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さらに、年間の利用額で比較すると、サロンでヘアカラーもしくはブリーチをした人が、最近1年間にサロンで使った平均金額は6万4426円。していない人は2万8752円で、その差は約3万5000円にもなった。

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また、利用回数で見ると、白髪染め利用者のサロン年間利用は平均で7.4回。最近1年で12回以上サロンを利用する人は21.3%いた。

おしゃれ染めの年間利用は平均5.3回、ブリーチは平均6.3回なのに対して、白髪染めは高頻度で通う人がかなり多くなっている。

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前述のデータでは、40代以降になると、「自宅」でヘアカラーをする人が増えている。これらの人がサロンで白髪染めをするようになれば、サロンでの利用金額アップが期待できそうだ。

サロンユーザー調査2022(2021年調査)

■ 調査時期
2021年10月1日~10月11日

■ 調査方法
インターネット調査

■ 調査対象者
全国の15~79歳の女性6400人

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文/杉野碧 表・グラフ/NBBA(色つけは編集部)

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