
脱毛サロン「ミュゼプラチナム」を運営するMPHの破産が決まった。2025年5月16日に債権者から破産を申し立てられていたが、8月18日、東京地方裁判所破産手続きを開始する決定を出した。
負債260億円、給与未払い9億円
契約したが施術を受けていないという顧客を含めて債権者は約20万人に上る。負債総額は約260億円で脱毛サロンで過去最大規模の大型倒産となった。
MPHは6月に記者会見を開き、負債総額は約260億円、未払いの給与は約9億円と説明していた。
個別対応は困難、サイトにFAQ用意
破産管財人には島田敏雄弁護士(LM虎ノ門法律事務所)が選定された。
20万人に及ぶ債権者それぞれの質問に回答することは難しいため、破産管財人のホームページ上にFAQ(よくある質問)と回答を載せる形式で対応する。
今回、債権者集会は開催されない。破産管財人によると「債権者への配当の原資となる財産を形成できるか明らかでないため、現時点では破産債権の届出は必要ない」という。
2014年8月期には売上高が386億7127万円、店舗数が約170店だったミュゼプラチナムだが、脱毛サロンで過去最大規模の倒産となった。
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