経営・業界動向

美容室でできるSDGs! カラーチューブのリサイクル活動

約16トンのカラーチューブが23台の車いすに

BBリサイクルパートナーズは、2014年9月の設立。東京都三鷹市にある「バーバーイシイ」の石井賢一さんが代表を務めている。

理美容専門卸問屋「ファイブ」を展開する理美容ディーラー、株式会社ヘアラボをはじめ、理美容室、各地の理容組合から協力を得て、8年間で約16トンのカラーチューブをリサイクル。社会福祉協議会や自治体などに23台の車いすを寄贈した。

グッドライフアワードの炭谷茂委員㊧とBBリサイクルパートナーズ代表の石井賢一氏㊨(第10回グッドライフアワードの表彰式にて)
理美容専門卸問屋「ファイブ」では、東京・大阪の計5店舗にカラーチューブのリサイクルボックスを設置した

カラー剤チューブのアルミ使用量は年間3055トン

厚生労働省によると、2020年のカラー剤(染毛剤)の生産量は3万550トン。

1本当たり100g入り、アルミ容器1本10gで推計すると、年間でのアルミの使用量は3055トンにも及ぶ。

しかし、リサイクルされているのはこの内のほんのわずかで、カラーチューブのリサイクル活動はまだ部分的であるのが現状だ。

サロンで使用された大量のカラー剤チューブ

美容業界にも広がるSDGs

使用済みカラーチューブのリサイクル活動は、美容業界で広がりを見せている。

ビューティガレージは、2022年6月から「カラー剤容器リサイクルプロジェクト」をスタート。空き容器を、ビューティガレージのショールームやストア、物流拠点で受け付けている。

また、サロン単位でカラーチューブのリサイクルに取り組む理美容室もあり、SDGsの輪はこれからも拡大していきそうだ。

■ 関連記事

カラー剤から始めるサロンのサステナビリティ ビューティガレージが空き容器回収プロジェクト

「SDGs」の記事をもっと読む

編集/大徳明子、杉野碧 文/桜井しゆ

AD(渡来俊彦さん編)
AD(大野道寛さん編)
Share