江戸時代のファッションリーダー? 遊女のヘアスタイル「横兵庫」を結髪師が再現

経営・業界動向
江戸時代のファッションリーダー? 遊女のヘアスタイル「横兵庫」を結髪師が再現

江戸時代に花開いた日本髪。当時のファッションリーダーといえる遊女が結った髪型の中でも、ひときわ豪華なのものが「横兵庫(よこひょうご)」。その横兵庫を結髪師の林照乃さんが結い上げる。

結髪師の技を間近で! 90名を無料招待

横兵庫を結った遊女の浮世絵

横兵庫を結った遊女の浮世絵。歌川豊国の作品㊧と一鴬斎国周(いちおうさい・くにちか)の作品

 

このイベントは、ポーラ文化研究所が品川区民芸術祭の協賛事業として行うもので、9月14日(土)に開催。90名を無料招待する。

さらに当日は、ポーラ文化研究所シニア研究員の村田孝子さんが「日本髪の変遷」をテーマとした講演を行い、会場にはポーラ文化研究所が所蔵する結髪雛形が展示される。また、イベントに関連したミニ展示「黒髪を彩る髪飾り」も観覧できる。

遊女のヘアスタイル「横兵庫」実演

伝統の結髪技術を今に伝える結髪師が、長い黒髪を結い上げていく技は圧巻

 

日時:9月14日(土)14:00~16:00(13:30受付開始)
会場:ポーラ文化研究所(東京都品川区西五反田2-2-10ポーラ第二五反田ビル1階)
定員:90名(要事前予約)⇒チケット販売サイトPeatixより申し込む(無料)
料金:参加費無料

江戸時代の髪飾りを展示

松竹梅鶴付きびらびら簪

写真右は、松竹梅鶴付きびらびら簪

 

ポーラ文化研究所は1976年の設立以来、古代から現代までの化粧文化に関わる資料の収集と調査研究を行い、出版物や展覧会を通じて情報を発信している。

8月28日~12月18日の水曜日のみ、ミニ展示「黒髪を彩る髪飾り」を開催予定で、江戸時代の華やかなかんざしから、べっ甲のシックな櫛まで、さまざまな髪飾りを展示する。

また、今回の結髪イベントへの参加者は、当日13:00~14:00、16:00~16:30にポーラ化粧文化情報センターを利用できる。

センターには17~19世紀の化粧・髪型・装身文化に関する貴重な書物、20世紀以降の化粧や関連分野の図書など約1万2000冊、雑誌約4000冊を所蔵しているため、イベント前後の時間に立ち寄るのがおすすめ。

▽ミニ展示「黒髪を彩る髪飾り」の詳細はこちら

結髪師・講師プロフィール

当日の結髪師、講師のプロフィールは、次の通り。

林照乃(結髪師)
1947年牛山美容文化学院卒。その後、日本特殊美容技術研究所で日本髪を習得し卒業。山田かつらに入社し、新宿コマ劇場でかつらの結い上げを専任。フリーになった後、テレビや舞台、映画などの仕事でかつらや地毛の結い上げで活躍。

村田孝子(ポーラ文化研究所シニア研究員)
日本と西洋の化粧史、結髪史に関する研究を行い、展覧会やセミナーを通じて化粧文化を発信。主な著書に『浮世絵にみる江戸美人のよそおい』『結うこころ 日本髪の美しさとその型』(いずれもポーラ文化研究所発行)などがある。

 

注目キーワード

新着記事一覧   トップページ  
Top