
ウクライナを巡る国際情勢がここにきて大きく動き始めています。
3年以上も続いた戦争状態がついに終わることになるのか。
今回の「週刊タイパニュース」では、最新の国際情勢について解説していきます。
ウクライナ和平に向けて次々と会談
こんにちは!ジャーナリストでVTuberとしても活動している宮原健太です。
ロシアによるウクライナ侵攻を巡って、アメリカのトランプ大統領がロシアのプーチン大統領や、ウクライナのゼレンスキー大統領と相次いで会談するなど、和平に向けた動きが急速に進んでいます。
これまでも何度か停戦に向けた動きはありましたが、いずれも実現しませんでした。
今度こそはついに戦争が終わることになるのでしょうか。
終戦を求めるトランプ大統領が圧力
まず、事態が大きく動いたのが8月15日のトランプ・プーチン会談です。
もともと、トランプ大統領は、ウクライナ侵攻を巡ってアメリカが軍事支援を続けることをよく思っていなかったため、終戦の機運を高めようとロシアに対する経済制裁をちらつかせるなど、圧力を強めていました。
そんな中で、プーチン大統領がトランプ大統領との会談に応じて、和平のための条件を提示したのです。
プーチン大統領が示した和平の条件は?
その内容は「ウクライナがドンバス地方を明け渡すかわりに、ロシアはウクライナに再侵攻しないという約束をする」というものでした。
ドンバス地方はウクライナの中でも東側にある、ルハンスク州とドネツク州を合わせた地名で、すでにロシアはその大部分を侵攻によって掌握したとされています。
ウクライナはこれまで「軍事力によって国境線を変更することは認められない」と、領土の明け渡しについては否定的でした。
しかし、それでは一向に和平に向けた交渉が進まないため、トランプ大統領がゼレンスキー大統領に対して説得にかかったのです。

ついにプーチン・ゼレンスキー会談が実現!?
8月18日にアメリカで行われた、トランプ・ゼレンスキー会談は、まさにその説得のための会談だったと言えます。
その結果、ゼレンスキー大統領は領土についてロシアと話し合うことに同意し、近くプーチン・ゼレンスキー会談を行う方向で調整することとなりました。
しかし、なぜウクライナはここにきて、領土を明け渡すことも容認し始めたのでしょうか。
その背景には、ウクライナの安全保障を巡る問題がありました。
次回はまたウクライナ和平を巡る動きについて解説します!
ぜひ、お楽しみに!

宮原 健太
ジャーナリスト、YouTuber
1992年生まれ。2015年に東京大学文学部を卒業し、毎日新聞社に入社。宮崎、福岡でさまざまな事件、事故、災害現場の報道に携わった後、東京政治部で官邸や国会、政党や省庁などを取材。自民党の安倍晋三首相や立憲民主党の枝野幸男代表の番記者などを務めた。2023年に独立してフリーで活動を開始。文春や集英社、PRESIDENT Onlineや現代ビジネスなど様々な媒体に記事を寄稿している。YouTubeチャンネル「記者VTuberブンヤ新太」ではバーチャルYouTuberとしても活動しており、日々のニュースを分かりやすく解説している。
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文・図表/宮原健太(ジャーナリスト)