「チョキペタ」来店客1300人調査 コロナで約半数がセルフヘアカラー試すも8割が美容室の技術実感

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「チョキペタ」来店客1300人調査 コロナで約半数がセルフヘアカラー試すも8割が美容室の技術実感

メンテナンスサロン利用者1300人に調査

コロナ禍で売上が伸びたもののひとつが、自宅で使うセルフヘアカラー剤。

一度セルフヘアカラー剤にスイッチした人が美容室に戻るかどうかは、施術や価格への満足度、外出をどのくらい自粛しているかなど複数の要因がからむものの、高価格帯のサロンに通う人よりも低価格帯のサロンを利用する人の方がセルフヘアカラーに流れそうだというイメージがあるのではないだろうか。

アルテ サロン ホールディングスグループの株式会社C&Pは、メニューをカットとカラーに絞って通いやすい価格で提供するメンテナンスサロン「チョキペタ」に来店した40~70代女性1,317人に、コロナの影響による美意識の変化、特に白髪染めに関する調査を実施した。

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ヘアスタイルへの美意識 85%が変化なし

コロナの影響をうけてヘアスタイルに関して美意識の変化はありましたか?

「コロナの影響をうけてヘアスタイルに関して美意識の変化はありましたか?」という質問では、85%の人が「これまでと変わらない」と回答。「ヘアスタイルを意識するようになった」(6%)と合わせて9割を超える。

一方、外出自粛が続いているにもかかわらず、「ヘアスタイルを意識しなくなった」人はわずか9%。

人との接触機会が減ったコロナ禍においても、オンラインツールを通して他者と顔を合わせる機会があり、多くの人が身なりに気を使っていることがうかがえる。また、気分転換やストレス解消など、自分のためにヘアスタイルを整えることも考えられる。

カラーの回数 80%が変化なし

コロナの影響を受けてカラーをする回数は増えましたか?

「コロナの影響を受けてカラーをする回数は増えましたか?(自宅・美容室両方含めて)」という質問でも、「これまでと変わらない」と回答した人が80と大半を占めた。さらに「これまでより回数が増えた」人も4%いた。

一方、「これまでより回数が減った」と回答した人は16%だった。

自宅カラーと仕上がりの違いは?

自宅でのカラーと美容室でのカラーの仕上りに違いを感じますか?

「自宅でカラーするほうが仕上がりが良い」と感じている人はわずか1%で、「自宅でカラーするほうが仕上がりが良い」「特に違いは感じない」と答えた人もそれぞれ3%にとどまった。

自宅と美容室とのカラーの仕上がり具合については、81%の人が「美容室でカラーするほうが仕上がりが良い」と回答。仕上がりの良さについては圧倒的に美容室という結果となった。

美容室でカラーする理由は?

美容室でカラーする理由は何ですか?

美容室でカラーする理由としては、79%の人「ムラなく綺麗に染まる」ことを挙げた。

次いで「自分が見えないところも染まる」が71%。美容室で染める人は、しっかり白髪がカバーされるかを重要視しているようだ。

また、「自宅カラーより楽だから」50%)、「自宅カラーで浴室を汚さなくて済む」32%)といった、利便性の高さも支持を集めた。

さらに、美容室で染めるメリットとして「色持ちがいい」「ツヤがでる」「髪の手触りが良い」ことも挙がっている。加齢による髪にパサつきやザラつきが気になり、美容師ならではのダメージを抑える薬剤選定を求める人も多いといえる。

他にも、年配の利用者からは「加齢による視力低下でよく見えず染めるのが難しい」ことや、「腕を上げると痛い」ことなど、身体的な理由が寄せられた。

カラー頻度 4週間以内が4割超え

カラーする頻度はどのくらいですか?

カラーの頻度では、2週間~4週間」の人が最も多く42。次いで「4週間~6週間」が36%だった。

2週間以内と、比較的短いスパンで染める人も3%おり、6週間以内に染める人は合計81にも上る。

根元が12cm伸びて白髪が気になり出す頃に、定期的に染め直す人が多いようだ。

半数がセルフヘアカラー試す

コロナの影響をうけて、自宅でカラーを試したことがありましたか?

「コロナの影響をうけて、自宅でカラーを試したことがありましたか?」という質問には、45%の人が「試したことがある」と回答。

普段は美容室で染めている人も美容室への来店を自粛し、自宅でヘアカラーをしていたことがわかった。

合理的で安価 9年で売上100倍のチョキペタ 

チョキペタブランド売上推移

今回、来店客調査を実施したチョキペタは、近年急成長を遂げている合理的で安価なメンテナンスサロンで、来店客の約8割は40代後半~60代の女性。

気軽にメンテナンスできるという位置づけのため、伸びた部分を少しだけ整える「メンテナンスカット」と「白髪染め」をメインメニューとし、通いやすい価格で提供している。

チョキペタブランド売上推移(2011年~2019年)

20117月に第1号店として堀切菖蒲園店をオープン。首都圏と一部関西に現在67店舗を展開、年間客数はおよそ70万人に上る(20209月時点)。売り上げは2019年度の年間実績で15億300万円。オープン当初の1,500万円から約100倍にまで成長した。

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予約は不要。券売機での自動精算、オートシャンプー機によるシャンプーで人件費などのコストを抑えている。

さらに、20207月より全店で「セルフドライ」制度を導入。セルフブローブースにて利用客が自分で髪をドライ・ブローする。店舗運営を一層効率化させるとともに、withコロナの時代に求められる滞在時間の短縮にもつなげている。

➡「アルテ サロン ホールディングス」の記事を読む

withコロナ時代 40代以上女性 美意識調査
調査方法:インターネット調査
調査対象:チョキペタ顧客
年代:40代 38%、50代 45%、60代 14%、70代 3%
回答人数:1,317人
地域:東京、神奈川、千葉、埼玉

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