コロナで変化! 美容サロンのキーワードは「シン密」~新密・心密・深密~

経営・業界動向

⑤コロナでの変化! サロン経営のキーワード、「シン密」とは?

今回、私たちが発信する美容業界の兆しキーワードは「お客さまとの新しい信頼の絆=シン密(シンミツ)~新密・心密・深密~」です。

美容サロンキーワード「シン密」

コロナ禍での事例をひもとくと、お客さまのサロン選びの基準は、技術メインの信頼だけではなく、「技術以外の部分」に対する信頼へと大きく広がっていました。

様々な方法で、コロナ禍にお客さまとの間に「新しい信頼」を生み出し、「心の信頼」の絆を強め「深い信頼」へと進化させていく、そんな「信頼が密になる=シン密」サロンに注目しています。

口コミ返信事例

⑥シン密サロン事例「口コミ返信、DM」

ここからはお客さまからの信頼獲得に成功している「シン密」サロンの事例をみていきましょう。

まずは「口コミ返信、DM」の事例として、ヘアサロン「hair garden 10derness」(千葉)を取り上げます。

4年連続「ホットペッパービューティーアワード」受賞の実力

ヘアサロン「hair garden 10derness」(千葉)
hair garden 10derness(千葉)

コロナ前から、定型文などは一切使わず「お客さまにお手紙を書くような」丁寧な口コミ返信を実施し、日頃の接客や技術と併せて信頼を獲得。

緊急事態宣言時には特別なDMを配信。お客さまに対する想いを切々と伝えたところ、「感動して泣きそうになった」「サロンに行ってもいいんだ、と安心した」などの反響が。

その結果として、予約が約5倍に増加。その状態は現在まで続いているそうです。

⑦シン密サロン事例「美容室×他業態コラボレーション」

続いては、ジムを併設することで「ヘアサロンへの来店頻度UP」のきっかけづくりに成功した「ORO」(大阪)。

サロンに通うVIPのお客さまは、ジムの月額費が無料に

ヘアサロン「ORO」(大阪)
ORO(大阪)

コロナ禍の2020年10月に、ヘアサロンと同じビル内にジムをオープン。SNS映えを徹底意識した広いフィットネス空間は、お客さまの美容意識の「育成」が目的。

ヘアサロンのお客さまであれば、利用料金は月額5000円。さらに年間18万円以上使うVIPのお客さまは月額無料に。トレーニング中は別フロアに設置した認可外保育園を1000円で利用可能。

コロナでヘアサロンの来店周期がのびる中、「ジムに来たからヘアサロンにも行っておこうという使い方で、逆に来店頻度UPにつながっている」とのこと。

髪型だけではなくトータルビューティーのアドバイザーとして、美容師がパーソナルトレーナーとしても兼務予定です。

⑧信頼獲得の多様化

今回私たちがお伝えしたいメッセージは「信頼獲得が多様化」しているということです。施術だけではなく、施術以外の部分でも広く「信頼」を獲得できる「シン密」サロンが、コロナ禍の中で今後も強みを発揮しそうです。

「信頼獲得方法の多様化」は今回ご紹介したもの以外にもたくさんあると思います。それぞれのサロンさんの強みにあわせてお客さまとより強いエンゲージメントを結んでいただければと思います。

ホットペッパービューティーアカデミー研究 田中 公子さん

田中 公子

ホットペッパービューティーアカデミー研究員

TANAKA KIMIKO/ホットペッパービューティーアカデミーの調査研究員として、2012年から活動。「美容センサス」をはじめとするカスタマーの美容サロンに対する利用行動・意識調査や美容消費の兆しを発信。セミナー講演、業界誌・一般誌・TVなど取材多数。共著に『美容師が知っておきたい50の数字』『美容師が知っておきたい54の真実』(女性モード社)ほか。

データ出典
「リクルート「コレカラ会議」美容領域発表」
〇ホットペッパービューティーアカデミー(2021年3月18日発表)
https://bit.ly/2Pl6Sex

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